おはようございます(*^◯^*)

綺麗な色の朝顔が咲きましたキラキラ




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もうかれこれ20年前もの話になりますが、私には忘れられない患者さんがいます。


それは私が20代半ばの頃、病棟勤務をしていた時、終末期の患者さんが入院していました。

私と同じ年代の方です。


同年代の患者さんは特に感情を移入させてしまいがちですが、そこはプロとして感情をコントロールしなければならなく、難しいところ。

終末期なので、緩和ケアのみです。
治す為の治療ではなく、痛みを取るための治療としてラジエーションをかけていました(放射線)
本人には告知済みで、ご自分の病状は知っておられました。

私がある日、その患者さんの担当になった時、

「何で私、治らないのに放射線をしなきゃならないの!?治らないってわかってても、もしかしたらこの治療で治るかもしれないと期待してしまう自分がいる…もう治らないのにね…」と、

やり場のない感情をむき出しにしてイライラされていました。

心締め付けられますよね…。

私はとっさに

「でも頑張りましょう!」って言葉が出てしまった。

「うん、そっか…」って言ってました。

もう充分頑張っている人に、死という現実を受け止めなきゃならない人にかけていい言葉だったのか…
どんな言葉をかければよかったのか…。もしかしたら、ただ聞いているだけでよかったのか…。

心中、ずっと悩んでしまいました。
でも、その時の私の気持ちは頑張って欲しかった。それが素直な気持ちだったんです。

だから、とっさに出てしまったんだと思う。

後日、その患者さんが、

「〇〇さん!(私)私、〇〇さんに言われて気がつきました。そうだ、私は頑張らないといけないんだって。本当は頑張りたいと思っていたけれど、誰も頑張ってと言ってくれる人がいなかった…。もう治らないって知ってるから…医者も看護師さんも、この話をすると皆んな黙ってしまう…。
頑張ってって言ってくれたのは〇〇さんだけだった。私は頑張ってって言葉をかけて欲しかったんだって気づいた。ありがとう、私頑張る!」って。

涙出そうになりましたよね。
(どの人もこう思うとは限らないとは思っています)

現代は昔とは違い、頑張らない、いや頑張りすぎないが正しいのかな?そんな傾向が多いですよね。
それも自身を守るために間違いではない考えなのでしょう。

「頑張って」って言葉を使う人が少なくなった印象を持っています。

昔とはずいぶんと考え方も違ってきて、時代の流れなんでしょうね。

もちろん「頑張って」を言ってはいけない病気の方もいます。
そこは気をつけなければいけない所ですが、

だけど、どんな状況に置かれている人でも、根底には頑張りたい気持ちがあるんじゃないかな…って思います。

あの患者さんがそう私に教えてくれました。
私の方こそ、ありがとうと言いたいです。
この方の言葉は一生私の心の中で生き続けるでしょう。

だから私はわりと家族、子どもなんかにもそうですが、
「頑張ろう」って言葉をかけます。

実際、頑張らなきゃ、踏ん張らなきゃならないって時がある!!そこを間違えたくないなって思っています。

自分自身にも!!

さぁ、今日も1日頑張っていきましょう!