とにかく 人と会いたくない、話しかけられたくない、過食症となり辛い日々が続きましたが、家族の支えもあり、半年を過ぎた頃から このままじゃダメだよねって思うようになっていきました。

たまたま失業保険の手続き、新たな職場探しの為に職安に通っていました。
その時に対応して下さった女の人が 親身になってくれて 手話は習う気持ちはありますか?と仰ってくれて。
私も手話を習わなきゃいけないかな?と漠然ではありましたが 頭の隅にはあったので、はい、そうですねと答えました。
そうしたら 私の知っている手話の先生を紹介しましょうか?との話しになり その場で連絡をしてくれて、急遽 その手話の先生と会うことになりました。
私にとっては この出会いが 私の大きな 大きな 転機となりました。

私の回りは聴覚障害の方はいなかったし、同じ障害を持った人と関わってみたいと思っても どうしたら良いのか分からないし…
何処にいるのかもわからないし、探しようがないし、心も閉ざしてしまっていたのでね、気力もなくて途方に暮れていましたから。

この手話の先生が 聴覚障害に関する ありとあらゆる 情報をくれて 一緒に手話サークル ろう協会、中途失聴者協会 等々 一緒に回って歩いてくれました。

そこで 私と同じように途中で聴力を失った方が多く集まっていた 中途失聴者協会の方々とお話をさせてもらって ホッとしたのを 良く覚えています。
私だけじゃないんだって。

その方達は 楽しそうに筆談や手話を使ってお話をしてるんですよね。
不謹慎かもしれませんが、何で聞こえないのに そんな楽しそうに話しができるの?って思いました。
それと同時に 私もこうなりたいな、もしかしたら こうなれるかも知れないって 勇気を与えてもらいました。

この時の私は筆談は 要件を伝えてもらう為の手段であって 筆談で会話を楽しむって考えがなかったんですよね。だから もう あの楽しいおしゃべりも出来なくなってしまったって思っていて。

後日 日を改めて中途失聴者協会の会長さんと お会いして色々とお話を聞き 私の第一歩が始まっていきました。