チベットのカモシカをオリンピックのマスコットに採用したり
チベット自治区内でも聖火リレーを行ったりと
「中国はチベットも含んでいる。チベットも中国だ!」と
アピールしているのは、わかったけれど、そうはいかない理由は数知れない。
イギリスのチャールズ皇太子が北京オリンピックの開会式に欠席すると
ニュースで知ったとき、ダライ・ラマとの交流があり
チベット独立に協力的と思われている「その人」に
開会式出席を頼むほうもどうかしてると思ったσ(⌒⌒)
チャールズ皇太子は、香港返還式には出席したけれど
その後、イギリスの中国大使館で、中国国家主席を迎えて行なわれた
夕食会に欠席したのを忘れたか?
チベット独立問題以外でも、中国に好意的な人ではないとσ(⌒⌒)でもわかる。
そして、思い出したのは、2004年5月、σ(⌒⌒)がチベットで見た風景。
五体投地(ごたいとうち)と言われる礼拝法で祈る人々を
薄ら笑いを浮かべ馬鹿にしたような口調で何か言いながら
その人々の前を横切る制服姿の警官。
この五体投地という礼拝法は、合掌した手を頭上に掲げ
合掌したまま額、喉、胸と手を移動させ、膝をつき、合掌した手を
頭上に伸ばしたまま額が地面に着くほどに上体を倒す。
一度ではなく、何度となく繰り返していた。
チベットの大きなお寺では、外壁にも仏画があり
建物の外で五体投地を行なっている人々が大勢いるのである。
何事が起こったのかと思いましたσ(⌒⌒;)
そんな捨て身のお祈りは見たことない。
そのすぐそばで、椅子に座った警官がいて
その警官は面倒くさそうに立ち上がり
自分の身体を地面に投げ出すように祈る人々の前を横切った!
σ(⌒⌒)は特に信仰はないけれど
神仏とそれを対象として祈りを捧げている人との間を
割ってはいるなどということは考えられない。
何を対象にするかはともかく、その人の善悪を見極める基準
生活や考え方の信条、願いをかなえるための心のよりどころ...
そういった対象と向き合っているのだから。
その間を横切る?(▼▼メ)
自分のことではないが、非常に不愉快で気持ちが悪かった。
生産力が上がっても寿命が延びても
(生活・食事が改善されて平均寿命は高くなっている)
信仰に対しての敬意が払われなければ
チベットの人々の人権は無視されているのと同じだ。
文化大革命によるお寺や仏像の破壊、僧侶や尼僧の逮捕、そしてダライ・ラマの亡命。
チベット自治政府というのは、確かに存在はするけれど、中国中央政府のいいなりだ。
昨年「チベット仏教活仏転生管理弁法」が発表された。
「活仏の転生者の決定には、歴史的な慣例・宗教上の規則・中央政府の認可という
3つの原則および国家の関連法規を守る必要がある」のだそうだ。
「中央政府の認可」!「認可」がいるのか?
チベット密教にはダライ・ラマと師弟関係にある転生者が存在する。
ダライ・ラマ5世が自分の師に与えた称号「パンチェン・ラマ」を受け継ぐ者で
阿弥陀仏の生まれ変わりとされている。
この「パンチェン・ラマ」は、ダライ・ラマの亡命後もチベットに残っていた。
中央政府から、ダライ・ラマに代わりチベットのトップに立つように奨められたが
それを断り、14年の投獄後亡くなったのだ。
その後、パンチェン・ラマの転生者としてダライ・ラマが認めた少年は
6歳で家族と共に中央政府に捕らえられ
5歳の別の少年が中央政府認定のパンチェン・ラマとなった。
この中央政府認定パンチェン・ラマが今年の全国人民代表大会に
チベット自治区の代表者として出席したのだ。
3月14日にラサで起こったデモは、このことに対する抗議の意味もあったと思う。
チベット自治区は近代化の名目で、他の中国の都市と同じような町並みになっていく。
4年前に見たラサと今年TVに映ったラサは同じ都市には見えない。
行方不明のままのパンチェン・ラマと公けに姿を現したパンチェン・ラマ。
亡命したまま戻れないダライ・ラマ。
σ(⌒⌒)には、チベットの文化や宗教をじわじわと崩しているようにしか思えない。
チベットはこのまま漢民族化していくのだろうか?