チベットに行くぞ
と決意した後に最初に考えたのは
高山病対策である。
「高山病」は血液中の酸素濃度が低くなることで
頭痛や発熱・下痢、浮腫(むくみ)、意欲減退等が起こり
重症になると肺や脳に水が溜まり、眼底出血、意識を失い
天国に手が届く(善人ならば)...というものである。
空気の層にかかる重力が減るので、空気が膨張し同じ体積の
空気を吸ったとしても体内に取り込むことのできる酸素量が減る
ことが原因。
長期的対策としては
水泳や有酸素運動などで心肺機能、体力を向上させることだが
全く自慢にならないが幼稚園児の頃から運動嫌いのσ(⌒⌒;)
どう考えても無理難題![]()
登山経験といえば...
ケーブルカーで高尾山に登ったとか
箱根の温泉に行ったとか(-.-)
トライアスロンに励む友人は
絶対
無理
危険![]()
と、再三、渡航中止を主張し、出発前日には、母が電話で
ここでいかないのも勇気のあることなのよ。
と、意味不明のことを言った。
日本で緑内障の治療に使われる薬が高山病予防に効果があり
高山病に詳しい医師であれば処方してもらえると知り
ネットで検索して入手した。処方箋を書いてくれたうえに
フィットネス用品を扱っているところで
携帯用酸素を買っていくといいですよ
とアドバイスをくれた。
2種類の薬剤と水を入れると酸素が発生するというもので
付属にマスクもついていて、チベットで売っているボンベ形式のものより
自然に酸素が吸えるのだそうだ。
東急ハンズで買いました。携帯用酸素発生器 オーツー・フォレスト。
おかげさまで、ラサの空港に到着したときに
少し頭頂部が痺れるような気がしただけで
頭痛にも食欲不振にもならなかった。
小型バスでラサ郊外に出かけるときには、あらかじめガイドさんが
「必ず酸素を買ってください」と言った。
バスの走行中は砂埃を巻き上げるので窓が開けられない。
密封状態で過ごすので酸素は必需品なのだ。
ホテルの売店でも必ず、
「酸素は大丈夫ですか?酸素ありますよ(日本語)」
と言われるのだ。
ちなみにホテルの客室には非常用酸素ボンベが置いてある。
バスに揺られて1時間ほどたつと、あちこちで
「シュッ」「シュッ」
と酸素ボンベを使う音が聞こえてきた。
「なんだか気持ち良くなるような気がしてクセになったら困るなぁ」
という意見もあったが
「日本に戻れば酸素はたくさんあるから大丈夫ですよぉ」
と言ってみた。
でも最近は酸素入りの水とか酸素バーとかあるよね。
薬で脳内の血管を広げ、脳の酸素量を保っても
酸素が薄いことは変えられない。
一度、昼食後に目の前が真っ暗になった。
消化のために血液が胃に集まるからだ。
少し休んで復活したけれど、食後は特に注意して行動すべき。
70歳になるという地質学の先生がいたが
60歳になったときから1日も休まずに
スイミングに通っているそうで、はつらつと元気一杯だった。
年齢ではなく体力だ。
帰ってきてから
胸元の筋肉痛と喉の不調を感じ、耳鼻咽頭科に行ったら
「気管支が炎症を起こしてますよ。何したんですか?」
と冷ややかに聞かれた。何したかって呼吸してただけだ。
そして
満員電車や混んだエレベータに乗ろうとするときに、
「この状態で酸素は足りるのだろうか?」
と一瞬心配になり(ーー;)、乗るのをためらったりしたのだった。
この程度の後遺症はあってもしかたがない。
携帯用酸素は大いに役立つ。
疲れて頭がぼ~っとするときや二日酔いのときにも
酸素吸入で頭がスッキリすることを体感したσ(⌒⌒)
薬剤は追加で買うことができるので
4年たった今でも活躍中なのである。
- オーツー・フォレスト ハンディ酸素発生器(マスク付)
- ¥7,560
- さかいやスポーツ
- オーツー・フォレスト用・酸素発生剤パウダー(10パック)
- ¥2,100
- さかいやスポーツ