アカデミー賞長編アニメーション部門受賞で沸いた『千と千尋の神隠し』から3年。「世界の宮崎」待望の新作である。主人公ハウルの声をSMAPの木村拓哉が務めるなど何かと話題が豊富だが、やはり目をひくのは宮崎監督の独創性あふれる世界観。ドアノブの回し方によって4つの異なる場所に移動できる動く城に、鳥のように羽ばたきながら空を舞う軍艦など、バラエティに富む脇役が多数登場。純粋にこれらの映像を楽しむだけでも一見の価値がある。物語は一応、魔法使いのハウルと90歳のお婆さんに変えられてしまった少女ソフィーのラブストーリーがメイン。だが、やはり印象に残るのは、大魔女サリマンが仕掛けた戦争を、体を張って阻止しよと闘うハウルの姿。戦争がいかに一部の人間の愚かな行為によって勃発するのかその過程を含め、戦争を体験した宮崎監督ならではのメッセージがそこに込められているようですね。大事な人が出来た時の人間の意思の強さとか良く表現されてますよね。☆☆☆