大切な人を亡くしても、時間は変わらず流れて行きます。
陽が昇り、沈んでいく。
その人のいない毎日。もうその人はいないのに。
どうして、その人の知らない時間が増えていくんだろう。
いつまで、続くんだろう。
今日、その人がかつて担当した品物の追加注文がありました。彼の仕事を思い出し、胸が苦しくて。
何とか仕事していると、ふらりと彼の死を教えてくれた方が来られました。
品物は設置作業を系列の会社の人を集めて行うので、その打ち合わせです。
しばし雑談。
設置を取り仕切っていた彼。彼が使っていた工具を、その方が「彼の遺品」と言いました。
その方が彼を懐かしんでいる気持ちが伝わってきて、「身につまされますね」と言ってしまいました。
その方も「もう1年か」と。
周囲に彼を知る人が少ない中、ひととき、彼を偲ぶ気持ちを共有できた気がしました。
きっと、彼が作ってくれた偶然。
彼がいなくても、仕事は進んで行く。彼がいなくても、世の中は殆ど変わらない。私の生活も、心以外は変わらない。
私の子供は成長して行く。子供の健やかな姿が何よりの願い。彼がいない時間が、私の何よりの願いを育てて行く。
この事実。
きっと、彼は側にいてくれている。そう信じていても。
この事実は、辛いな。