昨日は放送大学の仕事で生徒さん20名と砂金採取に長野の川上村へ行ってきました。
梓久保鉱山に流れる川で砂金をパンディングして探します。 肉眼サイズというよりルーペサイズがほとんどなのでなかなか難しい採取です。 みなさん初めての体験ですので雲母や黄鉄鉱に一喜一憂なさっていました。

ドルジェ 山梨水晶館         ドルジェ 山梨水晶館

この日の川上村は早朝マイナス1℃、日中13℃で日陰では寒いくらいでした。
紅葉ももう少しではじまります。
2時間程川辺に座り込みパンディングを繰り返しますが小さいので砂金と断定できません。
皿底に残った砂を少しづつ持ち帰って翌日大学で観察する事にしました。

午後は湯沼鉱泉の水晶坑道の見学です。 久しぶりにお会いする社長さんと姉さんはお元気そうで一安心です。 店内を見ているとイイ水晶が目につきました。 最近ソソル水晶がなかったのですがこれは欲しい~~ なんとか社長を口説かなければ。。。 30分後交渉成立! ヤッターって感じです。

ドルジェ 山梨水晶館
これは灰鉄輝石(hedenbergite へデンバージャイト) を中心にウニの針のように左右上下斜めに両方向水晶が成長しています。 何本かには甲武信らしい緑のファントムも観察できます。なんとガマ内もスズメバチの巣のように棚状に何段にもなっているとの事です。おおおっ~行って棚ごと出したいねぇーー

本日午前中は放送大学で角田謙朗先生の講義です。「甲州金と水晶を探る」
その後昨日の砂から顕微鏡で砂金を探す観察です。 生徒さんより僕の方がドキドキします。鉱物の採取は運もあるのですがお連れするいじょうは良いものを採らせてあげたいと思うものです。
時間内に探せたのはお一人だけでしたがホッとしました。 昨年は0でしたもの。。。。
もっと丁寧に探せばきっとあるはずです! 
四国からみえた生徒さんもいたり、みなさん二日間お疲れ様でした! ペタしてね


昨日の続きになります。 グラインダーで削ったギザギザをダイヤベルトサンダーで研磨しました。

ドルジェ 山梨水晶館         ドルジェ 山梨水晶館

昨日の②の写真の右側で研磨した状態です。 この作業でほぼ造形が決まりますので丁寧に研磨していきます。 
V字の角度は狭いため細工台を使い細い電着ダイヤバーで研磨します。
ドルジェ 山梨水晶館         ドルジェ 山梨水晶館


細工台の紹介

ドルジェ 山梨水晶館          ドルジェ 山梨水晶館
      オリジナル細工台                            軸付きバー各種

この細工台はオーダーで作りました。 伝統工芸士の太田初夫氏をはじめ水晶彫刻の工房では軸が右から出ていてコマを打ち込んで金剛砂を使う細工台を使っています。2012年10月12日ブログ弟子入り1参照

その道具では10年修行が必要ですし何よりタライを置くスペースや水の入った重たいタライを動かさなければなりません。 細工台はメインで使う道具ですので悩みどころでした。。。 太田氏に相談した数日後電話があり工房へ行ってみると新しい細工台の案が出来上がっていました。 何でも以前こたつに入ったまま研磨が出来ないかと考えたものだそうです(笑) さすが師匠ナイスなアイデアです!!

ドルジェオリジナル細工台の良いところはホームセンターなどで売っている軸付き(8Ф以下)なら色々使えるのです! 慣れてくれば石の切断から研削、フェルトでのポリッシュ仕上げまで1台で可能です。 試用や販売も可能ですのでご興味がある方はドルジェのホムペよりお問い合わせください。

今日は両頭グラインダーです。
2台使っていますが1台は三相200Vのモーターに替えて回転の速度調整が出来るようにしてあります。

 
  ドルジェ 山梨水晶館        ドルジェ 山梨水晶館
        ①             ②                        ③

これもイマハシ製作所製です。 正式には湿式両頭グラインダーでしょうか。
付属品としては砥石が付いていますが、研磨に時間がかかるし砥石も粉がでて汚れますので全てダイヤモンドホイールに替えて使っています。 このグラインダーはホイール直径15cmが標準です。③の写真は①の右側アップで切断用の3mm厚ダイヤモンドホイール4枚を重ねたものです。 ザクザクガンガン削ることが可能です。

ドルジェ 山梨水晶館

製作中のひすい(糸魚川産)カッサ板ですが③で削ったものです。 曲線を削るには最適ですが写真のような溝が残ります。 このあと②の右側のダイヤがドット状についているダイヤベルトで溝をとりながらなめらかにしていきます。

カッサの製作工程は道具の紹介が終わり次第アップしていく予定です。