帰省5日目。
ツチくんのご両親とわたしたち4人で、かきつばた園へ行きました。
みやびな紫、鮮やかな緑。
初夏の日差しに映えて、息を呑むほど美しい光景です。
この地域では、ずっと昔から、かきつばたが多く咲き誇っていたようです。
在原業平が、伊勢物語の「東下り」の中で歌を詠んだのがこの地なのだとか。
からころも
きつつなれにし
つましあれば
はるばるきぬる
たびをしぞおもふ
「か・き・つ・は・た」の五文字が詠み込まれたこの歌をなぞりながら、平安の昔に思いを馳せてみます。
在原業平の像。
千年の時を経て、同じ花に心を動かされている…
浪漫ですね。
広大な境内にはいくつもの池があり、3万本ものかきつばたが生息しているそうです。
池によっては、株がまばらなところも…
これは、数年前にかきつばたの病気が蔓延して、甚大な被害が出たからなのだそうです。
それでも、地域の方々の努力で、少しずつ元に戻りつつあるのだとか。
ボランティアの方々が、それぞれ自宅の庭などで少しずつ大切に、かきつばたを育てているそうです。
この美しい光景は、そんな努力の賜物なのですね。
庭内には、絶えず水音が響いています。
澄みきった水のなかで、かきつばたは生き生きとしています。
園内に設けられたお茶席で、お茶を一服いただきました。
お点前の美しい所作に感じ入りながら…
茶葉の甘みを存分に味わい、季節の柏餅をいただきました。
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ツチくんの実家への帰省も、今日でおしまいです。
本当に、楽しい時間はあっという間ですね。
ツチくんが育った街の夜景を眺めながら、イタリアンのお店で最後のディナーをいただきました。
充実の5日間を振り返り、思い出話に花が咲きます。
素敵な家族に恵まれたことに、あらためて心から感謝。
ツチくんにも、感謝しかありません。
きらきらと輝く街の夜景に、幸せを噛みしめる、ゴールデンウィークの終わりでした。




