東北の旅① 「手向けの紫陽花」 | ドーリス未満

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毎日の中にある 『綺麗』 『素敵』 『美味しい』を 心に留めておくためのブログです


一泊二日の旅行に行ってきました。


今回の行先は、平泉~松島。

わたしにとっては、初めての東北地方です。




新幹線「こまち」。

鮮やかなレッドとなめらかなフォルムが素敵ですね。


仙台駅に到着し、まずは名物スイーツをいただきます




ずんだロールケーキ。

ふわふわの生地と、ずんだの風味たっぷりのクリームがとっても美味しかったです。


レンタカーを借りて、いざ、最初の目的地・平泉へ。




雨がしとしと降ってきました。

雨のドライブも悪くありませんが…できれば観光するときにはやんでいてほしいものです。



平泉に到着したわたしたちは、観光の前に少し早めの昼食をとることにしました。




「藤原三代お餅膳」。

お雑煮、あんこ餅、ずんだ餅、くるみ餅、しょうが餅、黒ごま餅…

6種類のお餅を味わうことができるお餅膳です。


特に、切り干し大根の入った澄まし仕立てのお雑煮は、印象に残る美味しさでした。



さて、ようやく観光です。


まず向かったのは、「高館義経堂」。

源義経が最期を迎えた地です。




義経堂は、北上川を見下ろす高台に、ひっそりと建っていました。

静かで、色濃い緑の中にあります。




雨音、緑、蝉の声。

異郷の地にまろび落ちた義経の、その最期の足音や息づかいまで聞こえてきそうです。


感覚を研ぎ澄まし、哀しき判官の無念に思いを馳せ、しばらくこの地に立ちつくしていました。






義経堂のすぐそばに、こんな石碑が立っていました。




「夏草や兵どもが夢の跡」


芭蕉の句碑です。

この句は、まさにここで詠まれたものなのですね。


この句が、これほど実感を持って胸に迫ったことはありません。

夏草の茂る、このひっそりした場所に眠るつわものに、これ以上の餞はない気がします。


句碑には、奥の細道の一説も刻まれていました。


「三代の栄耀一睡の中にして 大門の跡は一里こなたに有

秀衡が跡は田野に成て 金鶏山のみ形を残す

先 高館にのぼれば 北上川南部より流るる大河なり

衣川は 和泉が城をめぐりて 高館の下にて大河に落入

泰衡が旧跡は 衣が関を隔て 南部口をさし堅め 夷をふせぐとみえたり

侍も義臣すぐって此城にこもり 功名一時の叢となる

国破れて山河あり 城春にして草青みたりと 笠打敷て、時のうつるまで泪を落とし侍りぬ」


中学生の時に暗記した、有名な一説。

この一説に描かれたままの景色が、眼前に広がっていました。




芭蕉も、この感慨をもってこの景色を眺めていたのでしょうか。


時が止まったような静けさの中、大きな黒い蝶が、何者かの意思を伝えようとするようにひらりひらりと舞っているのが印象的でした。