狂言師と雪の夜 | ドーリス未満

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毎日の中にある 『綺麗』 『素敵』 『美味しい』を 心に留めておくためのブログです


またも、雪に閉じ込められた週末です。


窓からの雪景色はすっかり見慣れてしまいましたが、この寒さには慣れることはありませんね。

こんな日は、お鍋料理であたたまりたいと思います。


今日の晩ごはんです。




ツチくんが広島出張のお土産に買ってきてくれた「レモン鍋」です。


未知の味…

どきどきでしたが、塩麹のシンプルな旨みにレモンの酸味がよくマッチしていて、とても美味しくいただくことができました。



ずっと観たいと思っていた映画「のぼうの城」を見ました。


原作の小説もとても面白いものでしたが、やはりこの映画は野村萬斎さんに目が釘付けになってしまいますね。


うつけ者を演じていても気品にあふれ、その所作はしなやかでありながら精悍で…


そして、独特の凄味。

目の動きひとつで、ゾクっと鳥肌が立つほどです。



以前、萬斎さんが演出・主演した「国盗人」という舞台を観に行ったことがあります。

シェイクスピアの「リチャード3世」をモチーフとした作品で、狂言の演出で魅せる独創的な舞台でした。


その圧倒的な存在感は、他の誰かと比することのできるようなものではありません。


一挙手一投足、表情、声…

すべてに宿る極上の美を、忘れることはできません。



映画を見終わったあとの静寂に、ザザッ、ザザッと、雪が屋根から落ちる音が聞こえます。


一向に聞き慣れない冬の音。

春はまだ遠いようです。