この間、大学院を卒業した。
正確に言うと、卒業式に出た。
私の履修の仕方の都合上、
正式に卒業が確定するのは次の5月まで待たなくちゃならないのだ。
早く日本に帰りたかった私のために
授業の履修案をあれこれ模索してくれた学部長や
1学期前倒しで出たい卒業式への手配の色々を進めてくれたアドバイザーや
くじけそうになった、
いいや、
何度もくじけた論文の執筆を見てくれた教授たち。
それ以上に、日々私を支えてくれたオハナチャン達や
ぐうたらな娘を遠い海のあっちから心配し続け、支え続けた家族。
事あるごとに、素敵な現象でグルリ私を覆っては
日常ってなんて美しいものかしら、と思わせ続けてくれた土地。
色んな人や
色んなものに
ありがとうのかたまりをぶつけたい。
卒業式、ワイキキシェルをライトが煌々と照らし始めて
皆で祝辞や激励の言葉に聞き入った。
日本では、式典など睡眠の儀式だったのに。
愛情がいっぱい詰まったたくさんのレイの甘い香りに包まれて
思い出すのはハワイでのたくさんのこと。
思い出どうしが繋がって
ほんの少し、切ない感じ。
肩にジンワリジンワリ感じるレイの重みも
ステージを歩く卒業生に送る拍手で赤くなった手のひらも
自分の出番を待つソワソワな感覚も
全部が、とっても特別だ。
とっても特別な場所で
勉強ができて幸せだったな。
ここを離れる時
感じる気持ちはどんなだろう。