ダブルブッキング まがい | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

クラシックの演奏会の客席をめぐって、自分の席に着こうと思ったら、誰かが座っていた!あるいは、確かに自分の席に座っているのに、係員に「チケット拝見させてください。」と言われたり、別のお客さまに「私の席です。」と言われたり・・・という経験をお持ちの方はいらっしゃいますか?


チケット発行元が誤って一つの席に対して複数のチケットを発行してしまう、いわゆるダブルブッキングですね。確かに、時々、起こることがあるのは事実です。


ですがまた、こんな状況も経験か、見聞きしたことがありあせんか??*


同じようにダブルブッキングの状況で、チケットを確認すると、先に座っていたお客様が、ただ単にお席を間違えられていただけだった・・・という場面。


この状況は、1回の公演でも同時に何ヵ所かで起こり得ることで、珍しい事態ではありません。一見、ダブルブッキングか∑!!と思いきや違った、これを私たちスタッフは「ダブルブッキングまがい」と呼びます。


時にはお客様同士でチケットを見せ合って、発覚することもあるかと思います。あるいは先客が荷物を置いたままどこかへ席をはずしていて、なかなか戻ってこないということも。この場合はどうしようもないので、戻られるまで待っていただくほかなくなってしまいますが、係員の椅子などでお待ちいただくこともできます。


それにしても当事者、特に間違われていた方のお客様はバツの悪い思いをなさるでしょう。開演間際だとシーンとしているところ、多少ざわついてしまいます。周囲の注目も集めてしまうため、なお更です。もし当事者ではなく付近のお席に座られている場合は、気持ちよく席移動の列を通してあげたり、温かく見守ってあげてくださいね!(いつも皆さまそうしてくださいますがキラキラ


ダブルブッキング?という場面のほとんどがこのような「まがい」です。落ち着いて、もう一度チケットを確認したら、係員に声をかけてください。そしてできれば一言「誰かが座っているみたい」と添えていただけると大変助かります顔