盛装コンサートのドレスコード | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

この季節になると、毎日のように「検索ワード」に”盛装コンサート 服装”という言葉が登場します。初めて行かれる方は、悩まれることでしょう。


Sホール側は、「盛装コンサート」と表記していますよね。「正装」と「盛装」は、混同されがちですが、少し違います。冠婚葬祭などに於ける式服・礼服は正装ですが、コンサートの場合、”華やかな装い”という意味で使う盛装です。


日本で唯一本物の盛装コンサートが行われるこの日。男性は燕尾服、女性はイブニングドレス。が、無難な格好といえることでしょう。もちろんしかるべき格の和服もアリです。せめて燕尾服がなければタキシードと、イブニングドレスではなくてもそれっぽい雰囲気のドレスが華やかですね。



(ここからは、あくまで私個人的な感想ですが・・・。)



お迎えするホール側としては、少々盛装とは言い難くても、その人なりの精一杯のお洒落なのかもしれませんし、もちろんどなたもウェルカムで平等にお楽しみいただきたい、というスタンスでしょう。


ただ、特に男性は参加する側本人としては、2回目以上の参加でで敢えて選ぶということを除いて、「こんなものでいいかな?」と、普通の背広で行くと、浮き気味であることは否めないでしょう。気後れしたくない、それでは思い切り楽しめない、という方は、正式なお洒落をすることをおススメ致します。


タキシードは持ってないけれど…ということなのかどうか、モーニングのお姿もお見かけしました。結婚式をイメージされたのかもしれません。ですが、名前の通り、モーニングは正式には夜に着るものではないことを知ってか、知らずしてか・・・?という感じがします。


本物の大人の社交場ですので、よそ様の服装について批判するような上品でないことは起こらないのですが、少し違和感のある服装よりはスーツに蝶ネクタイと、胸ポケットにお揃いのチーフを差すなどしても素敵かもしれないなと思います。


若い方でも、さすがにジーンズなどラフな格好で行くのは、場の雰囲気が損なわれるので周囲の方への配慮、という、これまた大人の態度も必要ではないでしょうか。


バッグや靴など、小物使いまで気を配ればバッチリです。


何を着て行こうかという準備の期間も楽しみながら、年に一度のお祭りをエンジョイくださいませ。