コンサートホールでレセプションスタッフをしていると、自分がお客の立場で演奏会に出掛けた時も、演奏会の進行やスタッフの動きや、客席の気になる様子など諸々が目について、落ち着いて楽しめないという厄介な職業病が出てしまうことを前にもお話ししたことがありました。
今日はもう一つ、厄介なこと今日、出先のお店でやってしまい、家族から「職業病だから仕方ない。」と言われたことです。
それは、レストランやお店やホテル、とにかく「細い通路」的な場所でのすれ違いなどの時に、つい端を歩いてしまい、どちらかが譲らなければならないような場面に於いては、身を引いて相手を通してしまうことなんです。それ自体は珍しいことではないと思いますが、相手がそこの店員さんやスタッフでも、ホテルマンのように譲ってしまうのです。
ほとんどの、相手の接客すべき立場の人が譲られてしまい、通り過ぎる時にしかるべき態度を取ることが出来ない人が意外に多く、きちんとお礼を言えた人も少なくて、「なっとらん」と、今度は接客態度が気になる始末・・・
もちろん、お礼を言って欲しいのではなくて、お互いにそういう空気ですれ違ってしまうことに苦笑してしまうのです。これはもう反射的に立ち止まってやってしまいます。なんでこんなに馬鹿丁寧にと、立場が逆転してしまっていることに可笑しくなってしまいます。
仕事では私が新人だった頃からちょっと前までは、同じようにドアを見ると反射的に「開けなくちゃ!」モードになってしまいましたが、最近ではそれはなくなってきました。レディーファーストの習慣が身に着いた人と共に行動する時などは、喜んで譲られたいと思います通路すれ違いも、あまり滑稽にならない程度に・・・と戒めてみます。まぁ、悪くはない習慣なのかも知れませんが。
面白いことに、意識してみると たたそれだけのことで そこの接客レベルが本当によくわかります。全員が全員そうとは言えず、個人的な常識がモノを言うことは当然なのですが、他の場面でも、基本的なそこの組織あり方がよく表れている気がします。反対に、素晴らしい態度の所は、たいてい どなたも同じように素敵なことが多いです。企業イメージのアップ・ダウンに繋がります。
日々接客について、もっとこうすれば より親切だったかな?などと思うこともあります。新人故の反省&良さ、中堅故の反省&良さ、ベテラン故の・・・と、1にも2にも、心のこもった接客についてアプローチしていくことが大切だと思う今日この頃です。