ノルウェー生れの作曲家で、あまり名前の知られていないクリスティアン・シンディング。(1856-1941年)
彼はライプツィヒなどの音楽学校で学び、1920~21年、ニューヨークに渡り、イーストマン音楽学校の作曲の教師となったそうですが、それ以外のことは調べていないのでよくわかりません。同郷のグリーグの後継者とみなされてもいたようです。
寒の入りから少し経ち、これから大寒に向かいますが、しかし、その向こうで待っているものの息遣いを感じようとすれば見つけることのできる季節でもあります。
3月11日がまたやってきます。そこにも確実に春は訪れます。それとは異なりますが私自身の過去の辛い体験から、この季節の大自然の力というものは、無理やりに心をこじ開け、ずっと雪に埋もれたままでいたいと思おうと、お構いなしに雪を溶かしていくのだと知りました。ちょうど雪国に住んでいた時でした。都会にいると当たり前過ぎるこのただの知識は、驚くパワーであることを実感しました。
(その時住んでいた懐かしい土地)
ノルウェー出身のシンディングもそのような自然の力をきっと敏感に感じ取っていたのでしょうね。昨年より幸せと思える春が日本と世界にに訪れますよう。
シンディングの作曲した「春のささやき」
ピアノ曲ですが、下のアレンジこそちょっぴりグリーグの響きにも似ていていいなと思います。個人的には吹奏楽でパーカッションをしていると、こんな風にグロッケンを効果的に使う場面が多く、最近の曲のような気さえして親近感が持てます。