アナウンスをよく聞いてみると | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

コンサートホールに行かれたみなさま、たいていはどこも同じような、聴きなれたアナウンス

「開演に先立ちまして お客さまに お願い申し上げます。」

と 来れば、「開演中の撮影並びに録音は固くお断り致します。」と続き、そして「携帯電話をお持ちの…。」とくれば、「はいはい。」とお思いになることでしょう。


ところで、ここでお願いしていることのうちのひとつは、要するに演奏の妨げとなる物音を未然に防ぐということですが、その種類は形態電話と、アラームに関するものです。


●携帯電話

→バイブレーション機能は演奏中かなりうるさい音になりますし、オフにし忘れたアラームが鳴るかもしれないので電源を切る。もちろん液晶の明かりは開演中、他のお客様に、光害(ひかりがい)として、迷惑となります。


●アラーム付き時計

このアラームについてですが、お客様ご自身が、何かのご予定に合わせてセットしたものと、毎時0分になったらなる「時報」と2種類があり、後者が客席で一斉に鳴る事態は、決して珍しいことではありません。しかもたいていが時計によって誤差で定刻がずれていて、0分の5分前後のうちに、何回かにわたって鳴ることが多いのです。



●最近では、携帯電話に届けてもらえる情報として、緊急地震速報に関しても、色々な対応があることかと思います。速報が入っても、実際には何もないこともありますし、かといって、こればかりは電源を切ることを強要できない部分もあります。一斉に鳴るとかなりの音にもなります。


そこで、何かあった場合はコンサートホールの方で皆様にお知らせしますので、なるべく自主的に切って頂くご協力のお願いという形をとることもありましょう。





最後に、ここでちょっとだけ「へぇ~」というお話を。



このアナウンスですが、コンサートホールによっては、実はお願いの内容がかなり細かくて具体的なのをご存知でしたか?

●携帯電話→「マナーモードに設定のうえ 電源を お切りくださいませ。」

●アラーム付き時計→「あらかじめアラームセットを 解除してくださいますよう…」


みんなで協力しあって、素晴らしい音楽を聴く環境づくりを致しましょう!