避難を頭に入れる癖を | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

今日の地震の発生、みなさまご無事でしょうか?その時横浜市内にいた私は、今までで一番の揺れを経験しました。


今日はランチコンサートで出勤しておりましたが、終演後に同僚と遅めのランチを摂っているときに地震にあいました。駅で足止めとなってしまいましたが、幸いタクシーを使って無事に帰宅できました。


今朝、10:00前には家を出ましたが、仕事の場合は必ず電車で行くことしか頭にないのに、何故か心の声が「車で行こうかな?」と、しつこく呟くのです。でも、「駐車料金が非常に高くなってしまう。」と、引っ掛かりながらも、心の声を振り切っていつも通り交通機関を利用して出掛けて行きました。


結局、駐車料金を払うよりも、タクシー代の方が高くなった計算で、今朝の胸騒ぎは勘の虫だったのだと、ようやく合点がいきました。


ところで、演奏会が終演して、会場の片付けも終わってからで良かったです。もし、あと数時間早ければ、避難誘導の緊迫した事態になっていました。こういう時、普段から避難訓練が定期的に行われ、本気で参加することの大切さが痛感されます。


どこの企業や学校でも、避難訓練は実施されることと思いますが、実の入らないような面倒な気持ちで、なんとなく参加していてはほとんど役に立たないものだと実感します。訓練を受ける側もそうですが、受けさせる方にも同じことが言えます。


ランチのお店のお客様はパニック気味でしたが、いざとなったら私も誘導の手伝いをするために、状況のチェックや声かけの文言など、冷静に落ち着いて心のなかで考え、準備することができました。


私たちのような仕事は特に数百人以上のお客様の安全を守るために、消防庁立ち会いのもと、講評・指導を頂いたりと、真剣そのものの避難訓練を定期的に重ねています。伊達にやっているわけではない自信があります。もし、行っていないコンサートホールがあるならば、即刻本当の災害さながらの訓練を検討するべきですね。


ホールをレンタルして演奏会を開く担当者は、レセプショニストがいないなど、場合によっては避難誘導する人の名簿を提出する義務があったりすると思います。でも、よく「こんなの適当に名前を書いて出せばいいんだよ。」と、名前を書かれた本人にも知らせずに「いざという時は…」という確認も行わない責任者もいたりしますが、決して軽く見ないで避難経路の確認をして欲しいと思います。同時に、どのような言葉掛けをし、何を指示するのか、普段から話し合っておいて欲しいと思います。