花粉症でも聴きたい! | コンサートホールのお話など

コンサートホールのお話など

レセプショニストとして働いているコンサートホールでのお話や、クラシック音楽やとりとめのないことなどを綴っています。

花粉症の季節、シ~ンと静まり返った演奏会の客席に居るのは辛いですね。くしゃみや鼻をすする音は、音を出してしまった人にも、周囲の人にも深刻な悩みです。花粉症、それは、お客様にとっても、レセプショニストにとっても、また、出演者にとっても同じ悩みです。


「今日は」という日は、普段 薬に抵抗のある人も、その時ばかりはちゃんと服薬することをお勧めしたいです。そのためには、これは自分にとって、よく効くという薬を、いつ頃効き目がよく表れるかなどということも併せて、前もって知っておいた方がいいですね。副作用で眠たくなることもありますが、周囲に迷惑をかけてしまいますので、割り切って服薬することが必要です。


くしゃみがとまらなければ、どうしようもありません。残念ですが、ロビーのモニターで鑑賞するなど、状況によってはあきらめも肝心かと思います。


薬によって、鼻水は止まったものの、今度は鼻呼吸がしづらくて、息に音が出てしまうこともありますよね。これが、案外 演奏会の客席でよく起こりがちな問題で、いびきと区別がつきにくいのです。自分ではそっと呼吸しているつもりが、周囲にはうるさいことが多いので、自覚のある人は、意識して口で呼吸するなど、配慮するくらいの気持ちで演奏会に出かけなければなりません。


CMで、鼻が蛇口になっているキャラクターをみかけますが、まさにあんな感じで、止まらない鼻水もまた辛いですね。鼻をかむと、そっとかんだつもりでも、もちろん音もきになりますが、何度もとなると、周囲の人は、その動作が気になって仕方ないことになります。


鼻水が止まらないタイプの人は、それ専用のハンドタオルを持参し、バッグにしまわずに常に手にもっておき、演奏会の最中はそっとタオルを当てる、もしくはマスク代わりに当てっぱなしにするのがベストだと思います。


ここに挙げたことは、実際にお客様からの「気になるから注意して」というご指摘も時々あることです。


実は、私もひどい花粉症です。杉に限らず、一年中何かに反応しているほどです。事前の対策によって、仕事はほとんど普段通りに行うことが出来ます。花粉症のお仲間?の皆さま、辛いですが、花粉に負けず、演奏会を楽しみましょう!