みなさま、演奏会で公演をお楽しみいただいている時に突然、もしもの事態が起こったら…ということをお考えになったことはありますか
閉鎖的な空間に、ともすれば真っ暗になってしまう所で、どのようにすればいいでしょうか
あまりにも当たり前ですが、とにかく冷静に落ち着いて、耳を傾けていただきたいことがあります。状況の報告と、自分達のなすべき今からにの行動について、恐らく舞台の上から、防災担当の者から説明が入るシステムになっていることと思います。その前後に館内放送が入ったりすることもあります。(各々のコンサートホールでルールが決められています。)
一口に災害と言っても、主に地震と火災が挙げられ、少し性質が違います。地震については、一般的なコンサートホールでは、外に飛び出すよりも、客席内にて待機している方が安全なように設計してあることと思います
ですので、地震の場合は上着などで頭を守りながら身を低くして、その場で待機しますそのことについても実際には指示を出しますので、頭のなかが真っ白になっていても大丈夫です。
地震の後の二次災害としての火災や、普通の火災の場合、ここからは同じ対応になります。発生場所によって、非難ルートが決定します。もちろん、使えないドアが出てきますので、係員が指示・誘導しますので、それが聞き取れるように騒がずに落ち着いてください。移動は係員の誘導に従い、勝手には動かないようにお願い致します
火災の場合、避難しながらハンカチなどを口に当てて煙を吸い込むのを防いだり、身を低くしながら移動するなど、ということをちょっと頭の片隅に置いていてください。また、落下物などに気をつけ、頭を守ったり、割れたガラスなどを踏まないよう足元に気を配るなどしてくださいこのこともいざとなったら係員が指示を出しながら誘導するので大丈夫です。
ここで、、いくつかのお願いがあります。
●もし、気分が悪くなったり、怪我をした人を発見したら、無理のない範囲でご協力をお願いしたいです。「ここに倒れている人がいます!」と、大声で教えてくださるだけでも、他の皆が押してしまって将棋倒しになるのも防げますし、職員も対応することが出来ます。
●クロークの荷物は、取りにはいかず、あきらめてください。
●通れないと指示のあったルートは絶対に我儘を言って逆流したり、突破したりしないでください。
ちなみに軽い地震などの後、演奏会を継続するかどうかなどについては、出演者・主催者の意向をホール側と相談して決定することになるのではないかと思われます。
とにかく、その場で落ち着いて指示を待ち、従ってくだされば、ということに尽きると思います