いよいよ演奏会。
ずっと前から楽しみにしていた演奏会でしょうか。
何カ月も前にようやく手に入れた前売りチケット、誰かにもらった招待券、抽選で当たったから行ってみる公演・・・。同じひとつの演奏会でも、行く人の想いはそれぞれあることでしょう
そのチケットですが、演奏会が迫ってきたある日に探してみると「失くしちゃった~どうすればいい」と知人から連絡が入って尋ねられることがあります。
領収書があるからとチケットの発売元に問い合わせてみても、再発行出来ないと言われたという泣きごとの電話です
こういう場合、ほとんどが必ずと言っていいほど当日までに出てきます
「大切に、失くさないように・・・。」
という想いから、返ってどこにしまったか忘れてしまうようです。
絶対に思い出すことができて、しかも紛失しないチケット置き場を作ってみてはいかがでしょう?私は同じような形の通帳など貴重品をしまっておく蓋つきのバスケットを作ってあります。
そして、演奏会の数日前に早めに確認をしましょう。
当日コンサート会場に向かう電車の中で、チケットを入れたか確認したらその時はあったのに、それが仇となってしまって会場についたら落としてなくなっていた。(←実は私の経験談)
同じく電車のなかでチケットを忘れてきたことに気がついた。当日会場の前でいざ中に入ろうとしたら忘れているのに気がついた・・・
だいたい、このようなパターンが想定されます。
以下は断っておきますがレセプショニストやコンサートホール・主催としての立場から断言するものではなく、あくまでドジな私自身の経験や、主催側のお手伝いをして取ったことのある対応や、その他見聞きしてきたことです。
このような場合の対応ですが、基本的には「再発行されない。中に入れてもらえない。」というダメ元の覚悟はしておいた方がいいでしょう。
あくまでエントランスをくぐれるのはチケットを持った人なのです
そのうえで、努力してみる価値はありますケース バイ ケースです。
以下の知識やデータを総動員して頑張ってください。
小さな規模の自主企画のリサイタルなど、比較的融通の効く性格のものから、ホールのチケットセンターで発行したものや協賛の企業の招待など、ある程度あなたがチケットを手に入れたデータがその場で(パソコンや主催など)確認できる場合は、まだ望みがもてます
そして絶対とは言えませんが、なかには対応してもらえるケースとして、一緒に行く連れと連番であり、連れはチケットをもっている・主催や発売元に連絡してチケットの発行ナンバーや自分の座席が言える。というようなことが鍵になってきます。
連絡しようにも連絡先がわからなかったり、座席番号がわからなかったりしては
対応のしようがないかもしれません。
チケットとは別に、必ずいつも持ち歩く携帯電話のメモ機能や、手帳などを利用して以下のことを記録しておくくせをつけておきましょう。いざという時に役に立ちます
当然のことながら、折角のメモも家にあったのでは仕方ありませんからね。
♪公演の内容(タイトル・日時・会場)
♪座席番号
♪あなたのチケット発行ナンバー
♪購入したチケットの発売元と、連絡先のTEL番号
♪連れと行く場合や何枚かで購入の場合(連番)はそのチケットナンバー。
(コピーが早いかも・・・)
そして
領収書も保管します。免許証など、現地では身分を証明できるものもあればなおいいです。
ダメ元で最善の努力をしてみる。
それがポイントですが、運よく中に入れてもらえても、まだ一つ、最後に課題が残っているケースがあります
それは、開演ぎりぎりまで、席に着けない場合があるということ。
おかしな話だとお思いになることでしょうが紛失した本人以外に実際にチケットを手に持って来場した方に、その公演の権利があるとみなされるケースです。チケットは紛失してしまったけれど、入れてもらえたという場合は、その該当する座席に他に本物のチケットを持った人が現れないか待ち、ホール側スタッフが空席であることを確認したうえで開演寸前にお座りいただくことがあります。
多分ですが、当人にとっては盗まれたかもしれないチケットかもしれず、納得いかない話でしょうけれど駐車場での事故は「駐車場のオーナーは責任を負いかねます」というのと同じではないでしょうかそういう観点からすれば本物のチケットをもって来場された人に権利があるのは当然でしょう。(気持ちはわかるのですが)
知識として知っておいていただくだけでも、いざそうなった場合は「ははぁ、あれか」と冷静に待つことができると思います。
万が一、そういうことに遭遇してしまった場合は、仕方ないと思って、チケットがないのに入れたことの方がラッキーだと思って、我慢してください。少なくともホールのスタッフは決してあなたを疑ったりしているわけではないのですからルールなのです。
こんな知識が一度も役に立つことがないように、紛失や忘れはこんなに面倒で大変な思いをするんだということだけ役に立て、気をつけて、大切なチケットは慎重に扱いましょう