声楽の先生から
「大丈夫かと思うけど、長年教師をやっていた人は、みんな声帯に問題を抱えているから、一度著名な耳鼻咽喉科の先生に診てもらったら」
と言われました。
若い頃と比べて高音がかなり出なくなったこともあり、私も一度きちんと診てもらいたいと思っていました。
紹介していただいた医院は、なんと私が音大時代についていた声楽の先生からも当時紹介していただいたところでした。
大学時代の私は、しょっちゅう喉の粘膜を痛めており、そこの医院に通っていました。
もう40年も前の話です。
当時の私は20歳を出たくらいです。
まだそこの先生は現役の医師なの?
と驚きましたが、80歳を過ぎてもバリバリお仕事をやられているようです。
オペラ歌手、芸能人などの声を使う仕事の方たちから絶大な信頼を寄せられています。
人気の先生だから、予約はできないしかなり待つようだとも聞いていました。
突然の休診もあるようなので、朝に電話をかけて確認してから出かけました。
方向音痴の私は場所を見つけるのが大変です。
Google mapsに誘導されてやっと到着。
ふう
暑い日だったので疲れてます。
3時間とかざらに待つようだと聞きましたが、その日は空いていたのか30分ほどで呼ばれました。
中には恰幅のいい先生!
とても80代とは思えません。
横には経験豊富そうな看護師さん。
先生のオペラの知識が豊富なことと言ったら
「大学時代はどの声種だったか」
と言うので
「コロ歌ってました」と答えると
「おお!ドニゼッティとかベリーニとか?ノルマは歌った?」
と聞いてきます。
「はい、もうそういうのばっかりでした」
先生は色んな話をしてくれてとても楽しかったです。
で、私の喉はどうだったかと言うと
喉にスコープ入れて撮影して見せていただきましたが、
めっちゃ綺麗
自分でもびっくりしました。
あー!っと声を出すと、左右の声帯が閉じて震えているのが動画で見られました。
よくネットで見る「正常な声帯」の画像よりずっと綺麗でした。
感動!
先生からも
「教師をしていた割に綺麗だな、問題なし」
と言っていただきました。
画面に出してくれた声帯の動画と画像をスマホで撮影しましたが、ここに載せるのはちょっと恥ずかしいです
声帯をアップで見ると、なんか淫靡な感じが💦
結局、私が高音が出しにくくなったのは、私の練習の問題だと言われました。
それと糖尿病を治さないと、声帯の回復力が落ちるから血糖値を下げろ、とも言われました。
アルコールはほどほどに
私が先生の妹だったら、禁酒させる!とも言われました。
「健康で長生きしたかったらアルコールはだめだから」って。
いや、別に長生きしなくてもいいと思ってたけど
高音が出ないままなのは嫌なので、さすがに全くの禁酒は無理なのですが、かなりお酒の量は減ってます。
私の目をじーっと見て本気で言ってくれた先生に感謝です。
私1人に30分くらい時間をかけていただいたわけで、だから混んで待ち時間も長くなるんだ、と思いました。
適当に診察して薬を出す、という先生ではありませんでした。
コンサートを聴いた後に美味しいお酒を呑むのが好きだったけど、我慢してます。
私の歌い方、パッサージョがうまくできなくて、中音の響きのまま高音まで歌おうとしてしまうからなのです。
パッサージョがうまく解決したら、昔みたいにずっと上まで歌えるようになると信じて練習します。