体調崩しました。
軽く風邪をひいたみたいで、市販の薬を飲んで寝ています。
今日の午後からまた仕事に行くんだけど、大丈夫かな。
一昨日は教え子のコンサートに行きました。
会場は昔の建物を改築した音楽ホールです。
ロシアのバラライカアンサンブルという珍しい編成で、教え子はアコーディオンを担当してます。
左にある大きい楽器は、コントラバスバラライカというそうです。
その日の夜は偶然にも、その教え子がN響と共演したコンサートがEテレで放映されました。
教え子たちが世界に散らばって、音楽界で活躍してくれるのはとても嬉しいです。
バラライカのアンサンブルなので、ロシアの曲が多く演奏されます。
「カリンカ」も演奏されました。
この曲は音楽の授業でも以前はよくやりました。
中学生たちはこの曲が結構好きです。
段々とテンポが早くなるところが楽しいみたいです。
かりん、という名前の女の子は「恥ずかしい」と言っていました
以前は音楽の授業で世界の色んな音楽を歌いました。
ロマニー民謡の「花の季節」も後半になって、テンポが上がってくる曲で、生徒たちはそこが好きみたいでした。
メキシコ民謡の「ラクカラーチャ」も何故かみんな地声で楽しそうに歌っていました。
ラクカラーチャはゴギブリっていう意味だよ、って教えると、余計に楽しそうに歌っていました。
懐かしいなあ。
インドネシアの「ケチャ」を聴かせたら、みんなゲラゲラ笑って「ふざけてる」とか「酔っ払ってる」って言ってたのに、
ケチャのリズムを簡易化したものを生徒に手拍子でやらせたら、あまりの難しさに驚いていました。
なんとなくできるようになると楽しかったみたいで、
そのあとにまたケチャを聴かせると、もう誰も笑わすに「すごい」と言っていました。
外国に行きたいけどなかなか行けないから、せめて音楽で色んな国のことを体験しよう、
ということで、数え切れないくらい様々な音楽をやった覚えがあります。
でも音楽の授業は、週に2回あったのが1回になってしまいました。
(一年生は1.5時間)
音楽の授業は減ったのに、文科省から「日本の伝統音楽」を体験させること、というお達しがあり、お筝を揃えて練習するようにもなりました。
また校内合唱コンクールや卒業式の歌の練習にも多くの時間が取られて、世界の音楽をやる時間が減ってしまいました。というか、ほとんどできなくなりました。
国際化が推進されて、英語教育も盛んになっています。
でも音楽は世界共通。
たとえ日本語で歌ったとしても、その国の音楽(メロディー)を歌うのって、その国を理解するのにすごく大事なことだと思います。
特に発展途上国の音楽を。
でもその前に日本のことも知っておくことは大事です。世界の音楽ができなくなってお箏をやるようになった時、生徒には
「さくらさくら」が最後まで弾けるようになろう、と言いました。
日本を代表する楽器の一つで、日本を代表する曲が弾けたら最高だね!ってことです。
ちなみにバラライカアンサンブルコンサートのアンコールでは、ザ・ピーナッツが歌ってヒットした「恋のバカンス」が演奏されました。
ロシアではこの曲が大人気で、ロシアの人は誰もがこれはロシアの曲で日本の曲だとは思っていないそうです。
確かにこの旋律はロシア民謡に通じるものがありますね。
世界が不安定な今だけど
すごーく使い古された言葉かもしれないけど
音楽に国境はないなあ、って思います。
音楽を愛するひとはみんなそう思っているはず、と信じています。