小さい頃の実家には、えびす棚っていうのがありました。

えびす様と大黒様がいて、たまに私はそれをお手伝いで拭いていました。


ある日父の弟である叔父さんが来て

「えびす様にお金を置いておくと増やしてくれるぞ」と言いました。


私は「嘘でしょ」と言いながらも

1円の入った小さいがま口を置いておきました。


翌日中を開けてみると、1円がなんと100円になっていました。


びっくりして嬉しくて


そのあとも1円の入ったがま口をえびす棚に置きましたが、2度と増えることはありませんでした。


これは叔父さんが私にやった、嬉しいイタズラだったわけですが、まだ小学生低学年だった私は本気で信じていました。


当時の小学生の100円なんて、すごい価値があります。



そして


母は働くのが嫌いな人で、ずっと専業主婦でした。


よく、通帳を何冊も畳の上に開けて見ていました。

当時はまだ銀行の利率が高かったので、どこの金融機関にどう積み立てるかで、利子が増えるのを楽しんでいました。


「そんなことするよりパートでも行けばいいのに」と言いましたが、


「働かないでお金が増えるからいいんじゃないの」


と言っていました。


私は、手っ取り早くお金を稼ぐのは働くことだ、と思っていたので、大学を出てから38年間ずっと働いていました。


働くのが好きではない、と言う点は母と似ています。



そんな私ですが、今から5年ほど前の

めちゃくちゃ仕事が激務だった頃、長女から

「今の時代は投資信託だよ」と言われ


やっと休めた夏休みに、某金融機関に連れて投資信託の手続きをさせられました。


面倒だしよくわからないから

「ハイリスクハイリターンで」

と言って


「勇気ある」とか言われましたが、大金をかけたわけではないから、損してもいいや、という感じでした。

宝くじみたいな感覚で買いました。

3,000円分買って2,700円損しちゃうみたいな。


適当に3種類のものを契約しました。


その後も忙しくて、お知らせが届いてもまともに見ませんでした。

マイナスになっているものもあったけど、面倒なので「まあいいか」という感じで放っておきました。



先日、貯金の見直しなどもやったので、

忘れていた投資信託がどうなったか確認して見ました。


私はお知らせを見てもよく意味が分からず

(数字苦手滝汗


娘に見てもらったら、なんと!


47万円の利益になっていたようです笑い泣き

何も考えずにやっただけなのに預けていただけでその利益ラブ


でもその投資信託はNISAになっていないので、税金が取られてしまうようです。



今、NISAの申請中なので

今まで契約していたのは解約して、申請してくれている金融機関で新たにやろうかと思っています。


仕事している時は、毎月振り込まれるお給料か普通だと思っていたけど

今はお金が減る一方です。


じゃ、働けばいいのに!

と言うのが私の法則なんですが

今の穏やかな生活は変えたくないです。


だから放っておいてもお金が貯まる、って言うこのシステムに今は幸せを感じでいます。


小さい頃のえびす棚のがま口の気持ちですかね。


ということは、いつかは増えなくなるってことも覚悟しておきましょう。



ウォーキング中の桜の枝


少しずつ目が出てきました。

咲くのが楽しみ。