ミンホはチャンミンに連絡をとっていた。
「ヒョン、ユノ様が防犯カメラに映ったのが僕だと気づいたよ。ヒチョル様に言っといたほうがいい?」
「嫌、それは僕の方から連絡しとくよ。ユノがどこまで気づいてるか探れる?」
「やってみるよ。」
「くれぐれも慎重に。ユノはオメガだけど、直系だから普通のきつねより鋭いはずだから。」
「了解。」
ふう。やっぱり気づいたか。今までバレなかったのが奇跡なのかも。僕のいうことを信じてくれてるからだろうけど、ここまで純だと心苦しくなるな。
ヒチョル様からは石の方を追ってると聞いたけど絶対MAXの方も追ってるはずだから、用心に越したことはない。
チャンミンはパソコンの大きなモニターに向き合った。
モニターにはとある屋敷の間取り図が映し出されている。
電気の配線まで載っている。
「この部屋だけ配線が入り組んでる。あ~あ、こんなに防犯カメラつけちゃって。カジノかよ。ここだな。きっと赤外線も張ってんだろうな。ここんちが一番厄介だな。…今回はキュヒョンにも来てもらうか。」
チャンミンはスマホを手に取ると【ぎゅ】と表示された番号にかけ始めた。
「むぉしもーし、昨日遅かったんだよー」
「ごめんごめん。」
「って、全然思ってないだろ?このドS が。」
「あはは。ところでさあ、お願いがあるんだよね。」
「何だよ。前置きはいいからデータをこっちに送れ。」
「話が早くていいね、キュヒョン。とりあえず、今送ったから、話はそれ見てからってことで。」
「おう。」
通話を切ってデスクの上にスマホを置くと、チャンミンはコーヒーサーバーに粉をセットした。
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