「…ミンホ…」



防犯カメラに影を撮られたのはチャンミンの弟のミンホだった。


「なんでミンホが…」


ミンホとチャンミンは2人とも背が高くて、ちらっとシルエットを見るだけなら似ている。

しかし、チャンミンは手足や首が長いし、肩が特徴的だ。

俺の予想では怪盗MAXはチャンミンだと思うんだけど、決め手が無い。

目撃情報では銀髪であったり、金髪であったり、目の色も青かったとか、赤かったとか一定しない。



「でもなー、髪や瞳の色なんてどうとでもできるよなー。」


大きな真っ白なしっぽをユラユラと揺らして、ユノは考えていた。

ハッとしてしっぽをグルンと大きく揺らす。


「まさか、グルなのか?」


だとすれば、全て納得がいく。

別棟の義祖父に会いに行く必要がありそうだと、ユノは心のなかで思っていた。




にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村