パーティーが始まった。

アトリエプラダの料理に、ヒチョルさん監修の飾り付け、ドリンクはカフェWITHのオーナーたちからの差し入れで、ケーキはスニちゃんだ。

サプライズ形式はとらず、最初からケーキは最初から並べられている。

これはユノさんから、最初からケーキを見ながら楽しみたいというリクエストがあったからだ。

ここを踏まえて、ケーキはフルーツケーキをシュガーコーティングして、マカロンでぐるりと囲んであって、色々な動物たちのマジパン細工でデコレーションされていた。


「可愛い!」


ケーキを見たユノさんはおお喜びした。


「あんた、何ボーッとしてんのよ。チャンスを逃すわよ。私が何のためにあのメルヘンケーキを作ったと思ってるのよ。さっさとアプローチしてきなさいよ」


アプローチって…



「ユノさん!あの、その、ケーキと一緒のショット撮りましょうか?」

「うん!頼むよ!」



スニちゃんの視線を痛いほど背中に感じながら、僕はユノさんのケーキショットを撮っていた。


「チャンミン、チャンミン、この動物たち、何で出来てるの?」

「マジパンていう素材ですよ。アーモンドの粉とシロップを混ぜて練って作ってました。卵の白身とかも使ってたような…」

「可愛いねえ。このケーキ、まるで絵本から出てきたみたいだ」


そうか、この人、綺麗で可愛いものが好きなんだ。


「あの、コチャンの蕎麦畑を撮影に行こうかと思ってるんですけど、一緒にどうですか?あっ夕方から翌日の午前中まで撮りたいので夜は車で待機になっちゃうんですけど…」

「それって、ドラマのロケ地になったとこ?」

「そうです。そろそろ撮影にいい時期なので」

「行きたい!」

「じゃ、プラン練りますね」


やった!やった!やった!

デートに誘っちゃった!


※まだデートと決まったわけじゃないですよね by管理人



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