僕はクリームチーズサンドクッキーを一口で食べてコーヒーをゴクゴクと飲んだ。

「アトリエプラダのクッデさんとは?」

「ただの先輩後輩よ。向こうが調理で、私は製菓だったけど、だから、本来はヨ先輩ね」

「でもでもっ、数年ぶりに会ったのにあんなに息ぴったりで作業できるの?」

「ん?あぁバナナケーキを作ったときのことね。私はクッデの卒業制作の練習を越だったことがあるの。だからじゃない?」

それだけであの息の合いよう?

「何を考えてるのよ?」

「…だって…数年ぶりに会ったのに息ぴったりでさ…」

少し考えたスニちゃんは言った。

「多分、私達似てるのよ。だから息が合ってるように見えるんじゃないかしら」

二個目のクリームチーズサンドをゆっくりと噛みしめるように食べると、スニちゃんは、立ち上がった。

「なんか色々あって疲れちゃった。シャワー浴びて寝るわ。ここの片付けよろしくね」

その後姿はあまり疲れているようには見えなかったけど、僕は何も言えずにいた。



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