このところチャンミンが何か考えている。
なぜチャンミンが俺の前から姿を消したのかを聞いたとき、鈍器で頭を殴られたような気がした。
チャンミンは苦しみを自分一人で引き受けようとした。
俺たちは周囲にカミングアウトした訳じゃない。
社会の中で生きる上で、それがどのくらいリスキーなことかは分かっているつもりだ。
だから、お互いにオープンにはしていなかったんだ。
俺はごく親しい連中には察してもらえている。
でも、それは暗黙の了解であることは言わずもがな。
俺はズルいんじゃないか?
今の居心地のよさに甘えている。
チャンミンだけに辛い想いをさせるのか?
乗り越えなければならないものは一緒に乗り越えるべきだ。
こういう時頼りになる人がいたな。
相談してみよう。
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