side king


なんだよ、チャンミンのやつ!

二人きりなのに、ずっと考え事してるなんて!



ヒチョリヒョンとユン殿を見送ってから、何回呼んでもうんともすんともなくて。

今日は政務が早く片付いたから、少しチャンミンとゆっくりできるかなって思ったんだ。

それなのに…


俺は人払いをして、ベッドに潜り込んだ。




いつの間にか眠ってしまったようで、窓の外は夕陽が沈みかけていて部屋のなかは薄暗い。

「眠っちゃったのか。」


一眠りしたら怒りも消えていたから、人払いを解こうとドアを開けると、チャンミンが立っていた。


「…チャンミン…」

「やっと開けてくれましたね。」

「いつからいたんだ?」

「…ここが人払いされてすぐです。」


公私の区別はきっちりとしているチャンミンが仕事を放り出して、ずっとここに…


「…お前、仕事は?」

「あなたを怒らせたまま戻れるわけないでしょう?」


俺はチャンミンの手を引いて、再びドアを閉めた。