カンボジア part4 | Shizuca: All Present Pilates  

Shizuca: All Present Pilates  

NCPT
(Nationally Certified Pilates Teacher)
PMA Member

All Present Pilates  
六本木 乃木坂 赤坂
エクイップメント完備プライベートピラティススタジオ

カンボジアでは見るもの聞くもの全てが私にとってはカルチャーショックでした。私も10代の頃から海外で暮らしたり、色々な国へ行ったりした方だけど、こんなにも驚きの連続体験は初めてでした。

ごく一部の舗装された道路、そこを除いては赤土の土ぼこりの舞うなかでの生活。4人乗りで通り過ぎてゆくバイク。トラックの荷台何十人もの人が相乗りして、街まで労働に来る光景。写真で見たり、話を聞いたり、知識としては知ってはいたはずの事なのに、実際にこの国の現実を目でみて、肌で感じて、こんなに大きな衝撃を受けるとは思っても見なかった。
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高級ホテルが近年どんどん建設されてきているそうで、町中はとても整備され、現代的な建物も建ち並んでいるが、街から離れていくにつれその暮らしぶりがどんどん様変わりしていく。

トンレサップ湖の水上生活をする人々。わらやトタンの様な家を水の上に建て暮らす人たち。静香-CIMG1515.jpg
濁った湖の水で体を洗い、洗濯をし、子供たちはそこで泳いだり遊んだり. . .でもそこに生活排水も流れているのに...
静香
ポルポト時代に先生や医者などの教養層を中心に大虐殺が行われた為、本当に基本的な衛生教育や医療知識が全く行き届いていないことを実際に目の当たりにして愕然とした。その生活の中に生まれて親もその親もそれを当たり前のものとして暮らしている。今は乾期で過ごしやすく蚊や虫はほとんど気にならなかったが雨期になったらここは一体どんななんだろう...不衛生な環境にさらに40度を越す暑さや蚊などが媒体する病気...そして万が一病気になってもすぐに病院へ行けないのです。この国には保険制度もなく十分な医療費を払える人は少ないらしいのです。


実際、私は今回、偶然瀕死の女性に出会いました。その人は私たちが通りかかった家の中でたくさんの家族や近所の人たちに囲まれて、ひどく苦しみもだえていました。枕元には大量のお線香がたかれ、周りの人々はただあきらめ顔でその様子を見守っているのです。その女性は全身の肌の色が黄色っぽく変色していて、苦しくて仕方がなく呼吸する事すら満足にできていないという状態なのに・・・話を聞くと、半月程前から、腹痛を訴え、徐々に深刻になっていったというのです。見ると、お腹がひどく膨れ上がり、尋常ではありません。その方にはご主人と7人もの子供がいるそうです。そのご主人は地雷の被害者で、傍らに義足が転がっていました。半月も前から・・・しかもこんなに苦しんでいるのに、なぜ病院へ行かないの?というと お金がない というのです。そのあまりもの状況に私はガクガク震えていつのまにか泣いていました。
何ともやるせない思いでしたが、私たちは偶然通りかかってこの現状をみてやはりそのままほおっておくことはできませんでした。救急車を呼び病院へ運ぶ手配をしました。その後撮影を終え、運ばれた病院へ行きましたが
どうやら、日常的に飲んでいる水質等に問題があるようで覆水が溜まり、腹部が腫れ上がっているとの事。とりあえず、点滴や注射で少しは落ち着いている様でした。でも詳しい原因を調べたりしきれないうちに2日後、彼女が亡くなったと知らされました。もっと早くに治療をしていれば、命を落とさなければならない程の病気ではなかった様なのですが、結局はお金がない為手遅れになったのです。
カンボジアでは 病院へ行ってもこの治療が必要ですがあなたは治療費、手術代を払えますか?と聴かれ、払えないのならこの治療はできません。残念です、という事なのだそうです。そしてこのような事は日常茶飯事だそうです。心が痛みます。
今回、私たちがした事はほんとに良かったのか分かりません。治療費を出し彼女を病院へ運んだことで、少しは痛みを取ってあげる事はできたのかも知れないけれど、彼女は病院で息を引き取りました。彼女の慣れ親しんだ家ではなく、病院で。助けてあげたい一心でしたことですが、本当に彼女にとって良かったのか、考えてしまいます。ご冥福を心よりお祈りするばかりです。


現地のNGO、 NPOの方がおっしゃっていました、偽善者は要らないと。人助けをしてやってあげてるんだという単なる自己満足の、名ばかりの“支援”は要らない、と。本当に彼らのためになる、本当の意味で支援するという事の重さを身をもって体験させて頂きました。そしてある意味、途方に暮れています。

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