その中高年のカップルさんは
ある日の週末の金曜日の夜に
迷い込むようにお店に来ました
予約なしだったので
普通のカップルだったら
他の席にしてほしいと言われる
端っこのテーブルを案内しました
でも 誰もそばを通らなくて
さらに 2人っきりになれるので
一度 その席に座ってみると
2人の世界に浸れると
リピーターさん達には
人気のテーブルでした
そのうち 家族で来るようになっても
いつも控えめで
端っこのテーブルで
つい ワインの注文を忘れたりしても
遠慮がちに催促するような
ご家族でした
ある日の朝
サービスのパリジェンヌが
来れなくなった時に
そのパリジェンヌの友人たち
あちこちに電話したら
たまたま 学生で その日に授業がない
女子が見つかって
早速 来てもらう事にしました
経験なくても お皿を運んでくれるだけでも
有難い助っ人です
どこかで見た事あると思ったら
そのカップルのお嬢さんでした
近くに住んでいたので
たまに手伝ってくれるようになり
そのうち 飲食業会に興味が有るという
お兄さんも
ピンチヒッターで来てくれるようになりました
土曜日の朝には
買い物のキャディーを ひきながら
そのカップルさんは仲良く週末の
マルシェに来ているのを
見かけた事もあります
いつも変わらないお二人なので
ある日 そのお兄さんに
ふと 聞いてみました
「 きっと お二人は 高校生ぐらいの時に
出会って ずっと 一緒なんじゃない ?」
お二人を見ていると
まるで女子学生と 高校生が
しゃべっているような印象を
受けていたのです
どうやら 大学生の時から
おつきあいを始めたらしいです
何年経っても その時のままの
姿を持ち続けてる
お二人です