レッスンの直前にまとめて弾いてきたという話を聞くことがありますが、そういう練習のしかたでは、とにかくミスしないように弾くことに気を取られるあまり「つらい道のり」を感じることのほうが多く、さらにほとんど例外なく演奏自体も表面的で薄っぺらく、前述の「ささやかな喜び」を感じる前にピアノを弾くこと自体が嫌になってしまう可能性があります。
毎日こつこつ練習したくてもできない事情を抱えているかたもいると思いますが、そういうかたには、数週間かけてしあげる曲と並行して、レッスンごとにクリアできるような短い課題も用意できます。

 

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ミスしないで弾けるようになるまではつらい道のりでしかなく、それを克服しないことには楽しみが感じられないなんていうことは決してありません。道の途中にも必ず小さな楽しみが散らばっています。楽器をマスターするとき、そこを感じられるかどうかというのはすごく重要なことだと思います。
私がよくすすめるのは、部分練習です。例えば苦手なところがあったら、まずはその小節だけ取り出して何回も練習します。テンポは極力落として。そのうちその動きを指が覚えてきたのがわかるようになります。それだけでも少しうれしくなってきます。

できてきたらその前の小節を加え、後の小節を加え、前後がうまくなじんできたらフレーズそのものを整えていく。途中で突っかかって止まるようなこともなく弾けるようになってきたら、最終的に曲全体が自然に通るように弾く練習をする。
地味な練習方法ですが、これが最も確実だと思います。知らないうちに楽々弾けるようになるなどということはありえませんし、弾けるようになるまでの、分解してちびちびと練習していた過程を自分ではっきり把握しているほうが絶対上達します。

 

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楽器を趣味で楽しむにしても、きちんと練習しないことには上達しない。それは重々わかってはいるけど毎日練習するのはつらい。練習がおもしろくなる方法はないのだろうかという話をよく聞きますが、私が今までピアノをやってきた中で、おもしろく楽しく練習しようと思って練習していたことはなかったかもしれません。

ただ、1週間とか1か月とか少し日数が経ってから振り返ってみると、そういえばちょっと前まで苦手だった箇所も少し先まで見渡して弾けるようになったみたい、余裕が出てくるにつれて表現したいこと・できることが少しずつ増えてきたみたい・・というふうなところにささやかな喜びを感じていたように思います。

そのささやかな、自分にしかわからないようなレベルの喜びが重なっていく過程がおもしろいと後から思います。

 

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絶対音感があるといいだろうなと思うことはもちろんあると思いますが、ピアノを弾くうえで、それは不可欠なものというわけではありません。

日常の中で音楽を注意深く聴いたり、自ら演奏したりしている人は、確実に音感が研ぎ澄まされていると思います。それが絶対的なものではないにしても、普通の人よりは鋭いはずです。絶対音感がないことを悔やむ必要は全くないと思います。
それよりも大切なことは、楽譜に書かれている音符を実際の音として発して曲の流れを作り、その曲の雰囲気を自分で表現したいと思う気持ちです。その気持ちこそが音楽をするうえで不可欠なものではないでしょうか。
 

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絶対音感が欲しいと思う人は多いらしく、私も以前、絶対音感をつけてくださいと頼まれてそのためのレッスンをしたことがあります。そのときの経験を踏まえて言うと、大人になってから絶対音感をつけることは極めて難しいと思います。

もしかしたら大人になってからでも確実に絶対音感がつくようなノウハウを持っている先生に集中的にトレーニングを受けるという方法もあるのかもしれませんが、私は正直言ってそのとき、これは普通のピアノ講師の力では無理だろうなと思いました。

具体的には、音程を少しずつ拡大しながらの聴音を何種類もやっていたのですが、そういう方法では音感を身につけさせることはできず、だんだん生徒も私もつらくなってきたものです。

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