言葉では絶対に勝てないと思っていた夫との離婚は絶対に不可能だと思っていた。


そもそもこの「勝ち負け」という発想もどうかと思うが、その時はそうだった。

自分の感情を伝えようとすると涙が出て、言葉にならない。そうすると、弁が立つ向こうに都合のように言われて終わる。

そんなやりとりの繰り返し。


なぜ、涙が出るのだろう?

今、冷静に考えると、いつも私は限界まで我慢をして感情を抑え込んでいた。

ぎゅうぎゅうに押し込められた感情は蓋を開けた途端に涙となって溢れ出てきてしまう。

それは、子どもの頃から両親に押さえつけられ、自分の気持ちを話すことを許されなかったからこそ身についた癖だった。

因みに子どもの頃はそうやって押さえつけられた感情を爆発させるとさらに怒られるという悪循環。

私の気持ちは見ない癖がすっかり板についてしまった。


そんな自分を改善することもなく、相手だけを悪者にし、私はすっかり結婚生活、夫婦生活を諦めていた。

当然、子育てにも影響があった。

ちょっとしたことですぐにキレる母親になっていた。

ランドセルの置き場所が気に入らない、約束を守っていない。色々な理由をつけては怒鳴り散らす母親になっていた。

あの頃の私を今思い返すと後悔しかない。

機嫌のいい時悪い時の全く読めない母親。

まさしく、自分の母と同じになっていた。むしろ、それ以上だったかもしれない。


さらに、自分に自信のない私は、ママ友たちにマウントも取りまくっていた。

少しでも自分を良く、大きく、素敵に見せようと必死だった。

ママ友にどう思われていたのか、今思うと穴があったら入りたいのレベルではない。

謝罪して回りたいくらい情けないことをしていた。そして、よく、こんな私に付き合ってくれていたと感謝しかない。

しかし、残念ながらそのママ友の方々とは今は誰とも繋がっていない。

離婚をきっかけに全て切れてしまった。

自業自得だ。


それでも、こんな私でもたくさんの人のおかげで幸せと思える今日を迎えられている。

その大きなきっかけとなったのが働かない夫を働かせたくて始めたお店の経営だった。