あの頃のあなたは、分かりやすい光の中にいた。
拍手、称賛、結果──
それらに背中を押されて、歩いてきた。
でも今、あなたの足元には、少し静かな影が落ちている。
誰にも言えない違和感。
うまく言葉にならない、手応えのなさ。
何かを終えた気がするのに、次がまだ見えてこないような感覚。
それは、“過去の自分”と“未来の自分”の間にある、ほんの短い通路。
音が吸い込まれるほど静かな、名もなき移行の場所。
そして、あなたが感じているその孤独は、変容の始まりにだけ訪れる、特別な空気。
もう、がんばって証明しなくていい。
静かに、ただ“整えるだけ”でいい。
未来は、迎えに行くものじゃなく、“あなたの整った空気”に引き寄せられてやってくる。
今夜、蠍座の満月が照らすのは、“これまでと、これから”の間にある、あなただけの余白。
その余白に、どうか静かに、やさしく座っていてください。
何も咲いていないように見えるその場所に、もう、芽吹きは始まっています。
能勢みやび|THE PRESENCE 主宰
占星術家/コンシャスガイド