今日のブログは旅日記です。
7月25日に八ヶ岳高原へ、葉加瀬太郎さん率いるトリオのコンサートに行ってきました。
目的地は、ホテル八ヶ岳高原ロッジ。
落ち着いた雰囲気の別荘地の中にあります。
殿様の邸宅
敷地内には「八ヶ岳高原ヒュッテ」の建物があります。
昭和初期に尾張徳川家が東京目白に建てた住まいを、昭和43年に八ヶ岳に移築したもの。
現在は登録有形文化財に指定されています。
この建物を舞台に、ドラマ「高原へいらっしゃい」が2度撮影されています。
1回目は田宮二郎さん主演(1976年)、2回目は佐藤浩市さん主演(2003年)
私がこの場所を知ったのは佐藤浩市さんのドラマからで、以来何度か訪れています。
今は便利な世の中になって、「U-NEXT」で昔のドラマが見れるようですよ!(^^)!
気になる方は検索してみてね。
ヒュッテの建物内に入れる時期は短く、夏は1階でレストランが営業しています。
10数年前のゴールデンウィークに訪れた時は中華料理の「赤坂離宮」、今年はイタリアンフェアとして、都内の3人のシェフが入れ替わりで出店。
ティールームもあり、ティーセットやソフトクリームをいただけます。
建物内には、木彫りの彫刻があちこちにあります。
尾張徳川家当主は、大正時代にスイスへ洋行し、木彫りの置物を手に入れました。
明治の廃藩置県ののち旧尾張藩士たちは北海道へ開拓に出ましたが、雪に閉ざされたの冬は収入が少く、何年経っても生活が大変だったといいます。
そこで当主は新たな産業として、木彫の技術を伝授し北海道の土産物として販売。
元藩士たちの生活を支えたのが、ヒグマの置物だったというわけです。
明治初期に離れた藩士たちを、大正時代になっても気にかけお世話をしていたとは、やはり殿様の家系は行いが素晴らしい…!!
そんなお方がお住まいになっていた建物に入れるなんて、もう感激です(*´Д`)
ヒュッテは、ウエディングやパーティなどで貸し切りにすることも出来ます。
結婚式もOK!です
ランチタイム
ホテルの方に戻り、レストランへ。
通常のランチはレストラン「花暦」ですが、この日はバスツアー客で満席。
夜は高級メニューの「ル・プラトー」の部屋に通されてラッキー!(*‘∀‘)♡
お部屋も素敵でした♪
注文したのはおすすめランチ。
スープ、サラダ、パン、メインメニューはスズキのポアレ、コーヒー、デザート。
デザートは桃のゼリー。
フレッシュな果肉を使い、スッキリした甘味でした(*'ω'*)
私はコーヒーではなく、カモミールティーで。
ごちそうさまでした。
ロビー横の大きな暖炉。
標高1500mなので、夏の時期も夕方からは火が灯されます。
八ヶ岳高原音楽堂
森の中に建つ音楽堂。
ピアニスト・リヒテルの助言をもとに、木材の性質を生かして建てられました。
そして日本国内の多くのアーティストたちから愛され、世界からも、スメタナ四重奏団、キース・ジャレット、ダン・タイソンなどが演奏しにやってきています。
1985年に19歳でショパンコンクール優勝し、天才ピアニストと言われたスタニフラフ・ブーニンがここで初めて演奏したのが1989年。
そのブーニンもこの秋、このホールで再びコンサートを開きます(完売してます)
今回私たちが聴くのは、葉加瀬太郎さんを中心としたトリオのグループ。
この音楽堂は3人がトリオを組んだ始まりの場所だそうです。
1枚目のアルバムはこの音楽堂で録音し、今回もレコーディング予定ということで、思い入れの深い場所だということがよくわかります。
5月の発売日の発売時間、数分で売り切れたこのチケット。
販売開始から5分後に確認したら、3日分のチケットが完売してました。
気合入れた甲斐がありました…( ノД`)
本日のプログラムはこちら。
会場はたった250席ほどの小さなホール。
六角形の形は、室内音楽の音色が響きやすい構造。
通常のホールは防音仕様ですが、ここではガラス張りで防音効果などありません。
嵐の日は風雨や雷の音、晴れの日は鳥の声まで聴こえてきます。
最初の曲は「エトピリカ」
誰もが聴いたことのある、葉加瀬太郎さんの曲です。
窓の外は森と空、太陽の光、そして客席との距離の近さ。
この八ヶ岳が好きで好きで、自分を飾らずに楽しんで演奏しているように感じます。
この音楽堂ならではのお話しだろうな、と思えるトークも多く、親しみやすく、あたたかいコンサートでした。
車で往復約5時間の八ヶ岳、ここまで来てよかった!
Youtubeのショート動画はこちら
↓↓↓
森の中の散歩
コンサートが終わり、まだ少し時間があったので遊歩道を歩いてきました。
葉加瀬さんのトークの中で、今朝は美鈴湖(みすずこ)まで散歩してきたこと、カッコウの声、池のほとりの看板の話など聞いていたので、ちょっと行ってみよう!と。
私は美鈴湖は3回目ですが、夏に訪れたのは初めて。
雲が無ければ真正面に八ヶ岳連峰が見えて、湖面の水鏡に映ってとても良い場所です。
遊歩道はこんなに暗かったっけ?と思ったのは、広葉樹が生い茂っている季節だからかも。
森の中は涼しくて、遠くから鳥の声が聞こえて、森林浴満喫のひと時でした。
車に戻っての帰り道、ほんの数キロ下ってキャベツ畑の一般道を走っていたら、現実に引き戻された気分になりました。
すぐそこの森なのに、まるで異世界。
あの八ヶ岳高原の上品でリラックスした空気感は、何なのだろう??
名だたるアーティストたちがこの八ヶ岳に集う理由が、少しわかった気がします。
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