2011年,連日報道される被災地の惨状。

早く行かねば,と思いつつも,気ばかり焦った。

 

被災地のガソリン不足。

距離に残った無傷のコンビニに食品を買いに行かねば。

お年寄りを病院に運ばねば。

しかし,車が動かすガソリンが無い。

 

被災した知人宅の庭先で。

夜,焚き火で暖を取りながら聴いた言葉は

「ガソリンが欲しい」。

 

あちこちに,津波を残す碑が出来上がる。

そして2022年,"風化" を伝える報道。

 

避難所で毛布にくるまった多勢の人達に,

今,"風化" って言う?

 

"風化させるな”って,誰が誰に言うのか。

報道から聞こえる "風化" の空虚感。

 

 

連日報道される彼の地の悲惨な紛争。

なぜか11年前の津波被災の光景と重なる。

 

音楽がもたらしてくれるかも知れない安寧な生活。

その再来を願って已みません。