今回は有馬記念の様子と引退式について、ジェンティルドンナファン目線でお伝えしたと思います。
~有馬記念の様子と回顧~
実は私、中山競馬場はジェンティルドンナと同じく初参戦でした。それはもちろん、ジェンティルドンナを応援しに行く以外で競馬場に行ったことがないからなのですが。
到着時の中山4Rから、昼飯を食べたり演奏を聴いたりとしながら、中山競馬場を楽しませていただきました。
そしてホープフルステークスまでウトウトしながら(ブラックバゴが突っ込んできたところでちょっとだけ嬉しかった)、本馬場入場の時間。

ワンアンドオンリーがファンサービスをしている中、ジェンティルドンナにピントを合わせ続けていたところ、ゴール前には来ずに待機所へorz
撮れた写真は馬場入り直前の姿。
人混みにもまれながら、ファンファーレとお客さんの拍手を聴きました。
皆さん各々応援馬の名前や騎手の名前を叫んでいましたが、私は引退式のことで頭がいっぱいで臨場感はあまり味わえず。というのも、大ファンの私自身、調教も微妙、コースも微妙のジェンティルが勝つとは全く思っていなかったためです。枠と実力で3着がやっとかな~くらいに。

発走!
メイショウマンボが出遅れた以外はみんな順調の滑り出し、内も外も各馬順調にレースを運んでいました。ジェンティルドンナはご存じのとおり3番手です。
残り500m地点で馬群がだんだんと一団に近づいてきて、そのあたりでは「エピファネイアかな~」などと小さな緊張感だけでジェンティルが惨敗しないことだけをただただ願うばかりでした。
そして残り300m。私の中で何か違和感がありました。JCで感じた「ジェンティルドンナの衰え」。それが、全く感じられませんでした。
残り200m。いつの間にか、カメラを片手にジェンティルドンナの名を叫びました。
残り100m。ジェンティルドンナの前に出るものはいませんでした。

ゴールイン!(画像はJRAのサイトより)
ほかのお客さんがポカンとしているなか、私は天を仰ぎ、喉が枯れるほどの歓喜の雄たけびをあげてしまいました。
頭に浮かんできたのは「有馬記念馬ジェンティルドンナ」という、とてつもないワード。
そして今年1番の驚き。
「ジェンティルドンナってこんなに強かったんだ」
もちろん、この馬が1番だとは思っていました。けれど、初の中山コースという明らかに不利なコース替わり、秋2戦より劣る調教内容、3歳時のパフォーマンスを封印してしまったかのような近走という状況の中で、これまで、衰えの中負けてきた有力馬たちをラストで完封してしまいました。
ゴール後に聞こえてきた数々の称賛の声。それもそのはず、常識的に考えれば、上記の状況+「牝馬のラストラン」ですから、勝つと本気で思っていたのは石坂調教師くらいでしょう。私だって、残り500mまでは確信が持てなかったものですから、ジェンティルドンナには謝らないといけません。
古馬になってからの煮え切らない戦績を、たった1戦でクールに覆したその姿は、まさに「貴婦人」の名に相応しいのではないかと思います。レコードを大きく塗り替えたオークスも、オルフェを負かしたJCも大好きですが、この有馬記念は、本当に、本当に特別な1戦となりました。

~引退式の様子~
ジェンティルドンナの引退式は、とんねるず石橋さんのトークショーの後17時から行われました。府中巧者なのに中山で行うのはどうかという声が上がっていましたが、完勝でしたから無用の心配でしたね。

ターフビジョンはすでに引退式仕様に。

司会の細江さんと福原さん。どうやら時間通りにジェンティルドンナが登場できなそう。
後日知りましたが、場内には約4万人が残っていた模様。寒さが増す中、登場を待ちます。


ジェンティルドンナ登場!なんとも可愛らしい帽子を着用。
場内から拍手が沸き起こりました。

まずは馬主のサンデーレーシングより吉田俊介代表。常にジェンティルドンナの力を信じてきた石坂正調教師。
そして左から、2冠とJCで見事な騎乗を見せてくれた岩田康誠騎手、オークスで圧勝劇を演じた時に騎乗してくれた川田将雅騎手、有終の美を飾ってくれた戸崎圭太騎手(リーディングおめでとうございます!)。

さらに、ジェンティルドンナのことをたくさん可愛がってくれた井上泰平調教助手、日迫真吾厩務員さん。
ジェンティルドンナはひたすら端から端までファンサービスで歩きます。
若干まだ首の上げ下げがありましたが、概ねいつものジェンティルドンナ。

花束贈呈が終わり、ビジョンにジェンティルドンナの栄光を振り返るムービーが流れ、関係者さんたちもそれに注目。有馬記念のタイトルもしっかりと加えられていました。
そして関係者さんたちへのインタビュー。

サンデーレーシング吉田俊介代表。

石坂調教師。かつては「ジェンティルドンナを牡馬として扱っている」とも言っていたように、この方が一番この馬の強さをわかっているなと思います。
ジェンティルドンナにひとこと、と言われて石坂調教師が「ありがとう」と声をかけると、ジェンティルドンナは尻っぱねをしました(ここで大盛り上がり。石坂調教師も思わず笑みがこぼれました)。

岩田騎手。桜花賞、ジャパンカップなど8戦を共にしました。しっかり乗ってくれる騎手で、ジェンティルドンナにも合うタイプでしたね。

川田騎手。代打ながらオークスで圧巻のパフォーマンスを引き出してくれました。この1戦をきっかけに「GⅠでも怖気づかない騎手」と評されるようにもなりました。

戸崎騎手。当初は「(ジェンティルドンナで)勝ったことのない騎手が引退式に出るのか」とも言われていましたが、ドラマを作り上げた正真正銘の「勝利ジョッキー」として、いつもの爽やかな笑顔でインタビューに答えていました。今年度はリーディングジョッキーになることがほぼ確定していたものの「GⅠタイトルがない」という思いがあったそうです。しかし、ジェンティルドンナを有終Vに導く大仕事をしてくれました。

R.ムーア騎手。もちろん現場にはいませんでしたが、インタビューを事前にとってありました。下降線に入っていたジェンティルドンナで見事「JC連覇」という偉業を達成してくれたほか、ドバイSCではシリュスデゼーグルに蓋をされ絶体絶命の状況から救い、快勝してくれました。ジェンティルドンナの能力を出来る限り引き出す、さすが名手といった感じでした。

井上調教助手。最後最後までジェンティルドンナを信じてきた、素晴らしい相棒です。
画像はありませんが、日迫厩務員。ジェンティルドンナとの別れを惜しんでおられました。こちらも素晴らしい相棒です。
同じく画像はありませんが、ノーザンファーム吉田勝己代表。脳内ではすでに「競走馬ジェンティルドンナ」ではなく「繁殖牝馬ジェンティルドンナ」だった模様。初の交配相手はキングカメハメハかハービンジャーになると発表。
そしてジェンティルドンナにプレゼント贈呈。

着せられませんでした(笑)
関係者さんたちと写真撮影。ゴール前、そしてそれより右手にいたファンの方々は待ちぼうけ。私は必死にそれも撮影しようとしましたが、ブレブレなのでお蔵入りorz
別れの時間が近づき、最後のジェンティルドンナの姿inターフをファンの方々がじっくり撮影。
私は写真がブレブレなので撮影は諦め、間近でジェンティルドンナの愛らしい姿を眺めていました。



細江さんが「ジェンティルドンナに声をかけてあげてください」と言うと、ジェンティルドンナが通過する地点から次々と声が上がりました。
「ジェンティルドンナお疲れ様!!!」という女性たちの声。
「お疲れ!」と声をかけたご老人。
「ありがとう~!」という数々の声。
私もすかさず「ありがとう、元気でな!」と叫びました。
そして、「ジェンティルドンナ大好きだー!!!」と、誰よりもデカい声で叫んだ若い男性。この言葉を受けて、場は暖かい拍手につつまれました。
競馬の結果に関係なく、今日この日のこの時間、ジェンティルドンナの為に残ってくださったファンの方々のおかげで、素晴らしい引退式となりました。
ジェンティルドンナは引退してしまいましたが、まだまだちょくちょくと予想は続ける所存です。
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それでは~