さて先日のフェブラリーステークスがあまりにも衝撃的だったのでまとめました。
2014年2月23日(日)
1回東京8日 11R 第31回 フェブラリーステークス(GI) ダート1600m

【出馬表】

【出走馬 2013 JPNレーティング】
117 ホッコータルマエ
116 ベルシャザール
115 ワンダーアキュート ドリームバレンチノ
114 ニホンピロアワーズ
110 グランドシチー シルクフォーチュン
108 ブライトライン エーシントップ アドマイヤロイヤル ベストウォーリア
106 コパノリッキー ダノンカモン
105 ノーザンリバー
104 ゴールスキー
103 ソロル
【最終追い切り・厩舎コメント】
1枠1番 ゴールスキー 栗坂単走終い一杯51.8-38.0-25.4-12.9
「前走がもう1本追い切りが欲しい状態で勝ってくれましたからね。叩いて更に良くなっていますよ。ダートに切り替えてから堅実に走ってくれていますし、相手は強くなりますが、まだ底を見せていない感があります。どこまでやれるか楽しみはありますよ」(池江調教師)
1枠2番 ベストウォーリア 栗坂単走馬なり浜中53.1-39.2-25.3-12.4
「前走を使ったダメージはなく、今日の追い切りの動きも悪くなかったですよ。先々はGIにいける素材だと思っていた馬だから、メンバーが揃っている今回でも恥ずかしくない競馬をしてくれるのでは……と思っています」(石坂調教師)
2枠3番 ソロル 栗坂単走終い一杯53.4-38.8-25.5-13.1
「前走後はここを目標に調整してきたので状態面は言うことありません。追い切りの動きも良かったですしね。そうはいっても今回は歴戦の強豪が相手ですからね。とても大きなことは言えませんが、今のデキの良さと勢いをもってしてどこまで戦えるかを見てみたいと思っています。先に繋がる競馬をしてくれれば」(中竹調教師)
2枠4番 ワンダーアキュート 栗CW単走馬なり植野84.0-68.3-53.0-39.1-12.7稍
「前走後は厩舎で調整。コンスタントに使っているので大きな上積みはないけど順調そのものだよ。8歳になるけどまだまだ元気だしね。地方のパワーを要する馬場より軽い中央の馬場の方が合うと思うし、マイルは少し忙しいかもしれないけど、昨年のこのレースが直線、前が開かずに3着と走っているので大丈だと思う。この馬向きの流れになるようなら」(佐藤正雄調教師)
3枠5番 エーシントップ 栗坂単走終い一杯51.0-37.4-24.5-12.6
「追い切りの動きは相変わらずいいね。前走は58キロも応えたし、やはりこの馬は逃げた方が良さそう。現に逃げた時に結果を出しているしね。今回はハナにこだわる競馬をするつもりだし、マイペースで行けるようなら」(西園調教師)
3枠6番 ノーザンリバー 栗坂単走馬なり58.6-41.2-25.7-12.4
「前走が絶好調と言えるデキだったけど、今回も同じ状態をキープできているのでその点は大丈夫。追い切りはラスト重点だけど、体はできているのでこれで十分。マイル戦に関しても芝のアーリントンC(GIII)を勝っているので大丈だと思う。この馬の持ち味を発揮できればここでも楽しみだね」(浅見調教助手)
4枠7番 ニホンピロアワーズ 栗CW単走馬なり酒井81.1-65-5-51.2-38.0-12.3稍
「前走で左回りも克服してくれたし、順当勝ちとはいえ内容的にも良かったと思うよ。今日の追い切りの動きを見ると一昨年のJCダートを勝った時に戻ったような走りだったし、いい状態で臨めるよ。先行力もスピードもあるのでマイルにも対応できると思うし、好結果を期待したいね」(大橋調教師)
4枠8番 グランドシチー 美南W併せ馬終い強め67.0-52.3-38.9-13.7
「今日は最後までシッカリ追えたし、動きも悪くなかったから。中間は降雪の影響で乗れない時もあったが、まずは順調に調整ができたので大丈夫。マイル戦、ジョッキーも初になるけど、新鮮な気持ちで乗れる分、いいんじゃないかな。あとは末脚を生かせる流れになってくれれば」(相沢調教師)
5枠9番 アドマイヤロイヤル 栗坂単走終い一杯51.7-37.8-24.7-12.6
「休み明けを叩いた効果は十分見られますね。追い切りの動きは良かったし、元気一杯です。前走は直線でなかなか前が開かず、脚を余す形になりましたから。相手は揃いますがスムーズな競馬ができれば、と思っています」(橋田調教師)
5枠10番 ドリームバレンチノ 栗坂併せ馬終いハミ岩田52.3-38.3-25.1-12.5
「今日は強いパートナーを相手に併せ馬をしたけど、いい動きだったし、馬場を考えれば時計も上々といえるよ。マイルは初めてになるけど、掛かる馬ではないので大丈夫と見ているんだが、その点は鞍上が考えてくれるのでは……。前走とは違った結果を出してくれることを期待したいね」(加用調教師)
6枠11番 ベルシャザール 栗坂併せ馬終い気合53.2-38.8-25.2-12.7
「調教駆けする馬を前に置いての形ですがこれだけの時計が出れば上等ですし、いい追い切りができたと思います。間隔は開きましたがそれは勝ちを意識してのこと。馬が逞しくなっているし、ジョッキーの手替わりも問題ありませんから。大目標(ドバイWC)に向けていいスタートを、と思っています」(松田国英調教師)
6枠12番 ブライトライン 栗CW単走馬なり福永78.2-63.0-50.0-38.0-13.6稍
「前走は出負けしたうえに仕掛けると行ってしまいましたかね。あれでは最後が甘くなってしまっても仕方ありません。一度叩いた上積みは見込めますし、距離が延びる点も問題ありません。JCダートで善戦したことを考えればここでも、と思っています」(鮫島調教師)
7枠13番 コパノリッキー 栗CW3頭併せ馬なり82.0-67.1-52.9-39.3-12.8稍
「休み明けの2戦が物足りない内容だけど、使いつつ状態は上向いています。坂路からコース追いに切り替えた効果も出てきています。とはいえ、今回は相手が相手ですからね。どこまでやれるか……でしょうね」(鹿屋調教助手)
7枠14番 ダノンカモン 栗CW併せ馬終い一杯川須82.6-66.3-52.1-38.3-11.9稍
「前走は久々だったし、前に行った組に厳しい流れになってしまいましたからね。一度叩いた上積みは見込めますし、この舞台を得意にしている馬。8歳になりますがまだ衰えはないという姿を見せて欲しいですね」(池江調教師)
8枠15番 ホッコータルマエ 栗坂併せ馬終い強め幸54.8-39.6-25.2-12.2
「今日の追い切りは時計もいいけどラスト1ハロンが余力十分に12秒2。状態は絶好と言ってもいいんじゃないかな。昨年3着の時はソラを使ったことで、それを教訓に後ろから差す競馬を教えてきたし、やるべきことは全てやってきたからね。いいメンバーが揃ったけど、ここもクリアして欲しいね」(西浦調教師)
8枠16番 シルクフォーチュン 栗CW単走終いムチ81.2-64.3-50.4-37.7-13.1稍
「追い切りはいつも通りですが、動きは悪くないですよ。明けて8歳になりますが前走の末脚を見るとまだ衰えは感じません。今回は相手が強化される点と、マイルに延びる点がどうかですが、末脚が生きる流れになるようなら……と思っています」(藤沢則雄調教師)
【1人気オッズ】
単勝:⑪ 2.7倍
複勝:⑪ 1.3-1.6倍
枠連:⑥-⑧ 4.4倍
馬連:⑪-⑮ 4.8倍
ワイド:⑪-⑮ 2.2-2.4倍
馬単:⑪-⑮ 8.5倍
3連複:④-⑪-⑮ 9.3倍
3連単:⑪-⑮-④ 30.0倍
【結果】

フェブラリーステークス結果 netkeiba.com
【レース動画】
【払戻金】
単勝:⑬ 27,210円(16人気)
複勝:⑬ 3,310円(16人気)
⑮ 140円(2人気)
⑪ 140円(1人気)
枠連:⑦-⑧ 10,560円(23人気)
馬連:⑬-⑮ 84,380円(82人気)
ワイド:⑬-⑮ 15,760円(84人気)
⑪-⑬ 14,890円(79人気)
⑪-⑮ 240円(1人気)
馬単:⑬-⑮ 256,050円(175人気)
3連複:⑪-⑬-⑮ 55,360円(115人気)
3連単:⑬-⑮-⑪ 949,120円(1073人気)
【レース後関係者コメント】
1着 コパノリッキー(田辺騎手)
「今日はただでさえ長い東京の直線が長く感じられました。ホッコータルマエのメンコがちらついて、ある程度で止まってくれて、あともうちょっともうちょっとと思いながら追っていました。よく凌いでくれました。今日は小細工なしに正攻法で行きましたが、絡んでくる馬もおらず、ペースも落ち着いて、道中の手応えも抜群でした。それが最後の伸びにつながったと思います。最後まで止まらず、よく走りきってくれました。帰ってくる時も引っ掛かるくらいの手応えでした。初めてのGIを勝たせてくれて、馬にありがとうと言いたいです」
2着 ホッコータルマエ(幸騎手)
「自分の形でレースは出来ましたが、最後はどうしても前との差が詰まりませんでした。勝った馬をほめるしかありません。意識のほとんどは後ろの馬においていましたが、コパノリッキーに意識をおいていたとしても、交わせていたかどうか...という感じです。それでも今日は集中して走ってくれていました」
(西浦勝一調教師)
「まさか、勝った馬にここまで粘られるとは...。前を行く馬が実力馬、人気馬なら意識しなければいけませんが、無理につかまえに行けば後ろに差されてしまいますし、幸騎手は完璧な騎乗をしていました。勝った馬が今日は強かった。ドバイには予定通り向かいます。昨年の代表馬(ベルシャザール)も負かしています。この馬は一度負けた馬には二度と負けないんです」
3着 ベルシャザール(C・デムーロ騎手)
「ゲートの出が甘く、スタートで遅れる形になりました。ペースが遅く、外々を回る形でした。前にブライトラインがいて、それを追う形でレースを進めました。終い勝負になった分、きつくなりました。1600mは短いです。もっと長い方がいいと思います」
5着 ブライトライン(福永騎手)
「ペースが遅かったので、自分から動きました。ホッコータルマエを見ながら、悪くない感じで進められました。しかし、直線で左にモタれてしまいました。それがすべてです。まっすぐ走っていたら、勝ち負けだったと思います」
6着 ワンダーアキュート(武豊騎手)
「馬は元気一杯で、具合も良かったのですが、外枠の競馬になりましたね...」
7着 ダノンカモン(三浦騎手)
「馬は落ち着いていて、いい位置でリズム良く運べました。良かったです。まだ若いですし、頑張ってくれています」
8着 ニホンピロアワーズ(酒井騎手)
「ホッコータルマエとワンダーアキュートを見ながら進めて、位置取りは悪くありませんでした。道中のペースが遅いと思いました。結果的に積極的に行っても良かったです」
9着 ドリームバレンチノ(岩田騎手)
「折り合いをつけて行きましたが、結果的に前残りの競馬になりました。この馬も伸びて来てはいるのですが...」
10着 ゴールスキー(ベリー騎手)
「スタートの部分が芝で、そこでの走りが良くなく、後ろの位置になって、遅れてしまいました。芝の部分が終わってハミを取って行きましたが、スローペースで行き場所がなくなってしまいました。スタートからダートのコースなら、GIレースでも活躍出来ると思います」
12着 ソロル(ブノワ騎手)
「1600mで、しかもGIという条件はきついです。1800mや2000mで走るようなペースでは行けません。追いかけ通しでした。精一杯走ったと思います。1800mか2000mならもっと活躍出来るでしょう」
13着 ベストウォーリア(浜中騎手)
「ポジションとしては、ある程度考えていた通りでした。ペースが遅く、団子状態でした。内枠だと自分から動きにくいですね。能力は絶対にあります。明け4歳で、どんどん成長しています。今後もいいレースをして欲しいです」
14着 アドマイヤロイヤル(四位騎手)
「調教師からは、スローになるだろうから前めで競馬するように、と言われていました。しかし、スタートで内と外の馬に寄られてしまいました。しかもポジションを上げて行くには外々を回らなければいけませんし...」
【レースアラカルト】
コパノリッキーは、JRA・GⅠは初挑戦で初勝利。JRA・GⅠ初挑戦でフェブラリーSを勝利したのは2001年ノボトゥルー以来。
コパノリッキーは、JRA重賞は初挑戦で初勝利。
コパノリッキーは、キャリア9戦目でのフェブラリーS勝利で、GⅠレースとなった1997年以降では最少。
4歳馬の勝利は、2009年サクセスブロッケンに次ぐ通算10勝目。
関西馬は、2000年ウイングアロー以降15連勝。
16番人気の馬がフェブラリーSを勝利するのは初。これまで最も人気がなかった馬の勝利は1992年に10番人気で勝利したラシアンゴールド。
JRA・GⅠを最低人気の馬が勝利するのは、1989年エリザベス女王杯を勝利したサンドピアリス(20頭立て20番人気)、2000年スプリンターズSを勝利したダイタクヤマト(16頭立て16番人気)、2001年中山大障害を勝利したユウフヨウホウ(10頭立て10番人気)に次ぐ4例目(グレード制導入以降)。
田辺騎手は、JRA・GⅠは、25回目の挑戦で初勝利。
田辺騎手は、JRA重賞は、アメリカジョッキーCC(ヴェルデグリーン)に次ぐ本年2勝目で、通算8勝目。
村山調教師は、JRA・GⅠは2012年フェブラリーS(テスタマッタ)に次ぐ通算2勝目。JRA重賞は2012年フェブラリーSに次ぐ通算4勝目。
ゴールドアリュール産駒は、フェブラリーSは、2010年エスポワールシチーに次ぐ通算2勝目。ゴールドアリュール自身も2003年に本レースを勝利しており、2例目の親子制覇。本レースを2勝した種牡馬は、ブレイヴェストローマン(1988年ローマンプリンス、1993年メイショウホムラ)、ナグルスキー(1991年ナリタハヤブサ、1996年ホクトベガ)に次ぐ3頭目。
【その他】
西浦調教師は、自身の管理するケイアイレオーネと抽選争いでコパノリッキーに負け、本番ではホッコータルマエで負けるという、皮肉な負けの連鎖となった。
↓↓
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

競馬 ブログランキングへ
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
それでは~