天龍院亜紀子の日記 安壇美緒 著


題名から鬼龍院花子の生涯 を連想してしまいました

年齢がバレてしまいますね

内容は、現代的なものでした

安壇さんははじめて読みます


主人公、田町、20代後半の派遣会社の社員、仕事に追われ、なんとなく付き合っている彼女がいて、どこにでもいるような若者がある日小学校の時にからかって泣かせてしまった同級生の女の子の日記ブログをみつけ、ひそかに楽しみにするようになって、そのブログとともに話がすすんでいきます

二人は今接点はなく、ブログはやがて閉鎖され…


よくある事のような、ないような、

でも、このような些細な事がなんとなく日常に花を添えたり、気分転換になったりします


勢いでプロポーズして結婚がきまり、やる気が出たり、仕事で上手く行かなくて体調を崩したり、同僚が会社を辞めたり、日常にはいろいろあります

結婚相手の父親が言った、もしかしたらこの世の中の誰かがどこかでひそかに自分を応援してくれてるかもしれないって呆れた希望を持つことができる という言葉がこの物語の本質で胸を打たれました


なんだかほっとする、年代は違うけど寄りそえる内容の本でした


また機会があったら安壇さんの作品に触れたいてす