祖母に歌った童謡



両親が共働きで、風邪を引いた時は祖母に預けられていました。




夕焼けの中、おんぶしてもらったなぁ。


優しい声で子守歌を歌ってもらったのを覚えています。





そんな私が、最初で最後に祖母に童謡を歌った事があります。





長男がまだ0歳の頃。



祖母がいる中、長男に子守歌を歌っていた時でした。




ふと、映画ちびまる子ちゃんの「めんこい仔馬」という歌を思い出したんです。





ちびまる子ちゃんのゲストキャラが「これは悲しい歌(軍歌)だったんだよ」と言ったのを思い出して、祖母はこの歌を知っているかもしれないと思ったのでした。



長男に歌うフリをして、祖母に向けて歌ってみました。






濡れた仔馬のたてがみを〜


なでりゃ両手に朝のつゆ〜


呼べば答えてめんこいぞ、おーら


かけーて行こうかよ〜丘の道〜


ハイドハイドウ丘の道〜




勘は当たって、祖母はとても驚いていました。





祖母「なんでそんな歌を知ってるの?」



もうじき「ちびまる子ちゃんの映画であったんだよ」




その後、祖母は感慨深いように、じっと遠くを見つめていました。




戦争を乗り越えて、長生きしてきた祖母。




きっと色々な事を思い出していたのかもしれません。