プロスポーツにおいて移籍は付いてまわるもの。 高額なギャラを求めて、優勝できるチームに行きたくて、新たな勝負な場を、故郷に帰るため、クビになっちゃったから、と理由は様々だ。
1番最初のやつがほとんどだろうが、例えばクリーブランド・キャブスからマイアミ・ヒートに移ったレブロン・ジェームスなんかは2番目が理由だったし、再びキャブスに戻ったのは4つ目だった。 ただ、マイアミ行きを表明した時のクリーブランド市民の怒りは凄まじくユニフォームを燃やしたり、鬼のようなブーイングをかましたもんだった。
ダルヴィッシュがメジャーに行く時の記者会見では3番目を理由に挙げていたし(それは表向きで3倍以上の年俸が一番だろうってことくらい解るけどね)、 この度西武から楽天に移った岸くんは4番目だった。 5番目で言えば、ヤクルトからベイスターズに行った田中博康なんかそう。
で、ファンの反応ってことで言うと、本来自分のチームにケツまくって出て行った奴にはブーイングを、
その逆は盛大な拍手をもって迎えるのが常だ。
そういう意味では、岸くんが西武ドームに帰ったら大ブーイングで博康は神宮では全体で拍手、となる。実際開幕シリーズではそうなったらしい。
前置きが長くなったが、昨年、マリノスから中村俊輔が出ると報道された。
いやもうこれは青天の霹靂で、“絶対あってはならないこと”ってボクは思っていたのでかなりショックだった。 桐光学園から横浜マリノスに入り、イタリアやらスペインでプレーし戻ってきて5年(かな?)、もう38歳だし、辞めるのはここで、と、そしていずれは監督で、なんて勝手に決めてたから、まさかまさか・・・だった。 実際マリノスはその辺案外クールで井原正巳や松田直樹なんかも追いだしてるから不思議ではないんだけど、こと俊輔に限っては特別の中の特別だと信じてたからね・・・。
そしてこの土曜、移籍後初めて彼が横浜に戻ってきた。
ボクが気になったのはファンがどう迎えるのか?正直ゲームよりそっちの方が・・・だ(笑)。
ウォーミングアップは開始45分前、
それぞれのゴールキーパーが先に出てきてしばらく経ってから両チームのメンバー登場、
スタジアムはどうなる?・・・・・・、
あれ???
なにも起きなかった。
拍手もブーイングもない・・・、スルー、だった。
ボクひとり胸がいっぱいで結構ヤバかったんだが・・・(笑)。
そしてゲーム中も俊輔がボールを持つと中途半端なブーイングはおきてたもののそこにマリノスサポーターの一体感はなく、あれだけの“功労者”に対するリスペクトみたいなものはなくちょっと残念だったな。
なんやかんや言ってもチームの方針と合わないからジュビロに行った俊輔、
なのでブーイングは大いに結構でやるなら盛大に思いっきり悪意を込めてやって欲しかった、それが今までの彼への感謝の印だろう、と。 それを多くのファンがスルーとは・・・。
ま、彼の存在がボク個人の中だけで大きかったってことなのね(苦笑)。
俊輔のいなくなったマリノスに興味ないわって思ってたけど、やっぱり応援するのはマリノスだった(笑)。
もちろん俊輔も観に行く、フロンターレ戦はふっくんと観ることにしてるしね。
25周年記念試合ってことで、“Jのテーマ”を弾きに春畑道哉が。
いい曲だ~~。
日産スタジアムはトラックがあるので遠くてボクのカメラセットでは迫力ある画は撮れないし、この日はあまり俊輔自身がいいプレーをしてなかった。
うしろ姿で誰だか見分けるのはなかなか難しいけど、
このカッコで判る人は判るね。
んな訳で、テレビでは見ていたけど実際ジュビロのユニフォーム姿を観ちゃうと受け入れざるをえないね、マジで悲しかったけどあちらでもう一花咲かせてもらいましょう。
ではでは、俊介。