自殺プロデュース | 本好き漫画好きの読書ブログ

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【自殺者のために音楽を奏でる極秘サークルのメンバーが、“完璧な死”を求めて狂気の暴走を始める。山田悠介の作品史上、もっとも妖しく、もっとも残酷なサスペンス・ホラー】

 

 

 

本のタイトル  自殺プロデュース

 

出版社  幻冬舎

 

作者  山田悠介

 

 

♡あらすじ♡

 

 白川琴音は、美人指揮者・真理乃が率いる大学の極秘サークル「レーヴ・ポステュム(死後の夢)」の一員として、自殺する者のために音楽を奏でることに喜びを感じていた。しかし、ある日、自殺志願者が「やっぱり死ぬのをやめる」と言った途端、真理乃が豹変。演奏を聴いた者は死なねばならないと宣言し、メンバーたちに死のゲームを強要する。琴音は、真理乃の狂気と、自分の心の闇と、どう向き合うのか。

 

 

♡見どころ♡

 

 自殺と音楽という斬新なテーマを扱った作品です。自殺者の最期に魅入られた登場人物たちの心理描写や、音楽の力と美しさと恐ろしさを感じさせる描写が秀逸です。また、真理乃の正体や動機、そして物語の結末には驚愕の展開が待っています。

 

 

♡感想♡

 

自殺という行為に対する様々な視点や感情を考えさせられます。自殺を選ぶ人の苦しみや葛藤、自殺を見送る人の思いや責任、自殺を美化する人の狂気や執着など、登場人物たちの感情移入ができる。特に、琴音のキャラクターには共感できます。彼女は、自分の居場所を求めて音楽に没頭するが、真理乃の狂気に巻き込まれていく。彼女は、自分の心の闇に気づきながらも、真理乃に従ってしまう。彼女は、自分の選択に後悔しながらも、最後まで音楽を奏でる。彼女の葛藤や成長が、読者の心に響くと思います。

 

 

♡独自の視点 ♡

 

自殺と音楽というテーマを扱っていますが、それだけではなく、人間の心の深層に迫る作品でもあると思います。自殺という行為は、人間の生と死に関わる根源的な問題です。人間は、なぜ生きるのか、なぜ死ぬのか、なぜ死を望むのか、なぜ死を恐れるのか、なぜ死を美しいと思うのか、など、自分自身や他者との関係性を問い直すことになる。音楽という芸術は、人間の感情や思考や魂を表現する手段。音楽は、人間の生と死に関わる感情や思想や信念を伝えることができる。音楽は、人間の生と死に関わる美しさや恐ろしさや哀しさや喜びを感じさせることができる。この本は、自殺と音楽という二つの要素を組み合わせることで、人間の心の深層に触れる作品になっていると思います。

 

 

♡まとめ♡

 

 

 自殺プロデュースは、自殺者のために音楽を奏でる極秘サークルのメンバーが、“完璧な死”を求めて狂気の暴走を始めるという物語です。自殺と音楽という斬新なテーマを扱った作品であり、登場人物たちの心理描写や音楽の描写が秀逸です。また、驚愕の展開が待っている作品。この本を読んで、自殺という行為に対する様々な視点や感情を考えさせられます。特に、主人公の琴音のキャラクターには共感できる。この本は、自殺と音楽というテーマだけではなく、人間の心の深層に迫る作品でもあると思う。

 

 

♡オススメ ♡

 

 

自殺や音楽に興味のある人にオススメ。自殺という重いテーマを扱っていますが、音楽という芸術を通して、美しくも恐ろしいものとして描かれている。音楽に詳しくなくても、登場人物たちの感情や音楽の力に引き込まれると思う。また、サスペンス・ホラーとしても楽しめる作品です。真理乃の正体や動機、そして物語の結末には驚かされる。この本は、人間の生と死に関わる根源的な問題に触れる作品です。自分自身や他者との関係性を問い直すきっかけになるかもしれない。この本は、読んで損はないと思いますよ。

 

 

 

 

 

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