大庭功睦監督

「キュクロプス」 



600万円で撮った自主映画とはとても思えない、韓国ノワールのようなヒリヒリ感に痺れる傑作。


泥酔状態で妻とその不倫相手の市会議員を殺害したとして服役中の篠原。彼に面会を求めた刑事の松尾は、篠原にむかい、あなたは無罪で真犯人は暴力団幹部の財前だと告げる。

服役を終えた篠原は、復讐のため、妻が殺害された街に舞い戻る。


ストレートな復讐物語かと思ったが、ストーリーは二転三転し、やがて主人公の篠原にズドンと真実が突き刺さる。

斎藤洋介の息子、斎藤悠の好演と杉山ひこひこの怪演ぶりが、作品の魅力をさらに増している。


日本のフィルム・ノワールも面白い!