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個人的評価★★★★☆
猫田市に住む高校生 安藤は自警団グラスホッパーの団長犬養によって日常を変えられていくことに不安を覚える。ある日自分の思う通りに他人に喋らせる能力に目覚めた安藤はこの「腹話術」を使って犬養と対決することを決意する。
伊坂幸太郎原作「魔王」をベースに大胆なアレンジでコミカライズした作品です。

感想(若干ネタバレあり)














「魔王」のストーリーに「グラスホッパー」のキャラクターをミックスしてエンターテインメント性を高めた作品と言えます。
安藤は会社員→高校生に変更、犬養も理想のために手段を選ばないキャラクターに変更となっており、2人の対立が明確になっています。蝉、鯨、槿など「グラスホッパー」からの殺し屋たちも交え、安藤も能力を使いながらのバトルが繰り広げられます。

好きなシーンは
安藤VSマスター
潤也編の蝉

小説版では安藤は「腹話術」を細かく検証するもそれがあまり物語に活きてこなかったので、腹話術をフルに使った他に類を見ない能力バトルは非常に楽しめるものでした。
槿の使い方も上手で、鯨も小説「グラスホッパー」内では特殊な能力持ちのようで浮いていましたが「魔王」のキャラクターに混じれば違和感なく馴染んでいて上手く落とし込んでいると思います。中でも蝉はナイフ使いゆえにマンガ映えするアクション、成長するシーンもありサブ主人公とも言える大活躍を見せます。廃ビルの見開きは鳥肌ものです。

小説「魔王」「グラスホッパー」で物足りなさを感じた部分が補完されて個人的にとても面白い作品でした。同じように感じた方がいたら、ぜひご一読ください。