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個人的評価★★★★★
大学入学と同時に出会った5人の大学生。それぞれの季節に起きる事件に巻き込まれながらも5人は雀卓を囲みながら学生生活を過ごして行く。果たして彼らは砂漠に雪を降らせることができるのかー?
伊坂幸太郎さんによる大学を舞台にした青春小説です。

感想(若干ネタバレあり)  

















青春小説というと中高生あたりの物語を思い浮かべることが多いと思いますが、大学生でもとても青春している小説です。これを高校時代に読んでいたら大学進学を志したかもしれません。

この物語の語り部であり一歩引いて物事を見る北村、いかにも大学生らしいお調子者鳥井、クールビューティ東堂、超能力者南、変人西嶋のメンバーが伊坂幸太郎さんらしく魅力的です。特に西嶋はすごいです。現実にいたらまず近づかないだろうな、と思うくらい「変なやつ」です。

西嶋の奇怪な行動のひとつに世界平和のために麻雀では「平和(ピンフ)」で上がることにこだわる(そのせいでいつも負ける)というものがありますが、荒唐無稽で無意味だと思ってしまう我々をよそに西嶋は愚直に信じて行動します。

そんな行動を見ているうちにいつのまにか西嶋のことが好きになっていて、西嶋をバカにされると腹が立ってしまうほどです。

好きなシーンは
向かいの喫茶店

東堂のバイト先に西嶋が向かうのを見守る?シーンは一緒に拍手を送りたい気持ちになります。

伊坂さんなので読みやすいのはもちろん、北村が鳥瞰タイプなので余計に感情移入しやすい小説です。青春小説がお好きならぜひご一読ください。