個人的評価★★★★☆
あの世とこの世、死者と生者を「ツナグ」者。「ツナグ」に依頼すれば人生で一度だけ死者に会うことができるー。アイドルが心の拠り所の女性、母親に素直になれない息子、嫉妬から悪戯を仕掛け結果親友が事故に遭ってしまった高校生、結婚を目前にして失踪した女性を待ち続ける男性。様々な人生と「ツナグ」の物語。
感想(若干ネタバレあり)
私はあまり「死」 や「死者」がテーマにある作品は苦手なのですが、この作品は良かったです。なんでかなーと考えてみると、「死者ともう一度会える」という物語は必ず最後に「別れ」があり、主人公に感情移入していると(私は主人公に感情移入して読む性質があるので)その別れが辛くなってしまうから、だと思います。「ツナグ」においては主人公はあくまで仲介人なので、依頼人と死者との再会を傍観する立場です。なので私も辛さを感じず読むことができたのだと思います。
好きなエピソードは「親友の心得」。
「待ち人の心得」の方が感動したのですが、「親友の心得」は他エピソードのように「死者と会うことで救われる話」ではないので、この作品に深みを与えるエピソードだと思います。
余談ですが
たまたま金曜ロードショーで映画化したこの作品がやっていたので見ましたが美味しいところをしっかり押さえていてとても良かったと思います。樹木希林さんが素敵でしたね。
私と同じような理由で「死」を扱う作品が苦手な方はぜひご一読ください。もし「ツナグ」がいたら、誰と会いますか?
