あまり聞き慣れない言葉だと思いますが、簿記には単式簿記と複式簿記があります。
通常、「簿記」という場合(簿記○級とか)、複式簿記を指すことが多いと思います。
では複式簿記ってなんでしょうか?
対になるものとして、単式簿記があります。
単式簿記はあるひとつの項目について、その動きを記帳するものです。
例えば家計簿は現金の動きを記録していると思います。
ここで、現金の増減を記録したものが単式簿記です。
複式簿記は現金のみならず、
資産がどれだけ増えたか、
売上がどれだけ上がったか(事業においては、売上=現金の増加とは限りません)、
等、現金の動き以外も全てを記録します。
以前も取り上げた青色申告について、国税庁のサイトでは書き方がわかりにくい部分もありますが、
帳簿について以下の記載があります。
>青色申告の記帳は、年末に貸借対照表と損益計算書を作成することができるような正規の簿記によることが原則ですが、現金出納帳、売掛帳、買掛帳、経費帳、固定資産台帳のような帳簿を備え付けて簡易な記帳をするだけでもよいことになっています。
また、青色申告特別控除のところで以下の記載があります。
>動産所得または事業所得を生ずべき事業を営んでいる青色申告者で、これらの所得に係る取引を正規の簿記の原則、(一般的には複式簿記)により記帳し……
ということで、基本的には複式簿記が原則とされていることがわかります。
(複式簿記であれば貸借対照表、損益計算書の作成ができます)
ですので、青色申告をしたい方は複式簿記による記帳が必要ですね。
簿記の勉強は複式簿記の勉強ですので、頑張りましょう!!