音楽ライフコーチングの高野(コウノ)です。
前回の記事では、「完璧主義の弊害」についてお伝えしました。
完璧主義が行き過ぎると自分の望みすら見失ってしまう、というお話でした。
ご参考:『完璧主義の末路』
今日はそれと関連して、無気力についてお話します。
「やりたいことはあるけど、気力が湧かない」という人がよくいます。
心理学では、「コントロール不可能性を学習した状態」を無気力と読んでいます。
コントロール不可能性とは、「自分の力ではどうすることもできない」ということです。
その認識が事実であるかどうかは別として、そのような認識を学んでしまった状態が無気力なのです。
人は自分が面白いと感じられるものに対しては、自然とやる気が湧いてくるのですが、その面白さは、「自分の行動を自分で決めている」という実感からもたらされます。
ですから、自分が心から望む「want to」の行動をすれば、自然とやる気が湧いてきます。
そして、やる気があれば自然と行動し続けるので、様々な課題を乗り越えたり、結果を出しやすくなり、「人生は自分の力である程度どうにかなる」という実感を持ちやすくなります。
そうした実感を持っている人は、無気力にはなりにくいです。
モチベーションを上げる方法として、世間でよく言われるのはご褒美作戦ですが、ご褒美をもらう方法は、時に人のやる気を下げる場合があります。
なぜなら、ご褒美を上げるかどうかの条件を決めるのは他人であり、その条件を本人がコントロールできないからです。
つまり、コントロール不可能性を学習しやすいのです。
だから、お給料というご褒美をもらっているのに、やる気のない会社員がいるわけです(笑)
「これをしなければならない」といった「have to」の行動ばかりしている人は、自分で自分の行動を選べていません。
「自分の人生を自分でコントロールできない」というコントロール不可能性を日々学習しているのです。
そして、コントロール不可能性を学べば学ぶほど、人は無気力になっていくのです。
自分が心から望む「want to」の行動を選ぶことから、自分の人生は切り開かれていくのです。
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音楽ライフコーチング
高野直人(コウノナオト)
プロフェッショナルコーチ
音楽家のためのコーチングスクール主宰
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