まずは、一作目は、

1巻から登場する
小菅奈緒の中学1年の妹 結衣が
夏休みの課題である読書感想文を書いた
があまりにも素晴らしいというよりも
将来がしんぱいになる学校側の指摘に
姉は、古書堂にこの感想文を見せに来た。

店主は、これは結衣さんが書いたものでない
ということを証明するために
結衣さんを古書堂に一人で来てもらうように
言います。

実は、結衣が書いた読書感想文は、
昔女店主が小学4年で書いたものだったと
いう話です。

姉よりも私の方が出来るんだ!と 
自慢したかった。

姉妹の、例えようがない複雑な感情を
この物語では味わう事になりました。




二作目は、

自分の思いをうまく口に出せない人のお話
でした。

アルバイトの五浦君は、昔の彼女の家に
亡き父の本を買い取りに出かけることになる。
元彼女は、亡き父の愛人の子。
その彼女は、生存中は、父と話すこともなく
口を開けば言い合い、
父の実の娘である異母姉妹の姉とは
距離を置いてきた。


そんな中、一冊の本を見つけた事により
父の本当の気持ち、口には出せなかったけど
最後に残した娘への気持ちと
異母姉妹の妹に対する気持ちが
痛いほど、悲しくもあり、優しい気持ちになり
ました。



三作目は、
人間のズルさをみた
物語でした。

本を買い取って欲しいと持ってきた本を
置き去りに帰ってしまった人を
店主と五浦君は、家を探しに行きます。

そこで須崎という男性が住むアパートを
見つけます。
相変わらずの本から読みとる女店主の
洞察力に驚かされる五浦君。

須崎さんから本の話を聞くたびに
自分を置いて出て行った母を店主は
憎しみと
そして自分も母に似ている
人間としてのズルさを感じ、
自分勝手に出て行った母を憎む気持ちと
そんな母に似ている自分を責めている
そんな物語でした。