ボクチンとゼータさんのバチバチとした空気をふりはらうように
なんさんが話し始めた
「それじゃあ、各自、ゼータさんの連絡が来るまで、身の回りに気をつけて待機してね」
「私はアナさんのところに詰めているから、ドクロッチは、たまちゃんと修行がんばってね」
なんさんは、ニコッとほほえんでボクチンに敬礼のポーズをとった後
「たまちゃん・・・ドクロッチのこと、おねがいします」
と、一転して真剣な表情で言った
タマネギさんもニコヤかに「イエッサー!」と敬礼を返した
こうして、普通の人なら数回、いや数十回人生を重ねても
体験することのないような出来事が、何度も詰め込まれた
長い、長い一日は終え
人知を超えた、強大な力と力のぶつかり合いが予想される最終決戦に向けて
ボクチンの特訓は、はじまったのであった
つづく